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2011/02/15

◆日経平均が前日比21円高の1万746円と続伸、TOPIXは7連騰した。14日の米国市場ではエネルギー関連、資源関連株が急伸した。中国の銅輸入量増加を背景にLME(ロンドン金属取引所)銅先物が大幅上昇したことが背景だ。東京市場でもこの流れに沿って、非鉄金属株、卸売株など素材・資源関連株が大きく上昇。また、対ドルで円が4日続落したことから機械、輸送用機器など輸出関連の一角が上げ、金融セクターも堅調に推移した。年初来高値更新銘柄数は前日比22増の133と1月12日に2銘柄及ばないが今年2番目の多さだった。当欄注目銘柄では、1800円の手前にあった上場来高値ゾーンを取り払ったウェザーニューズ(4825)、4000円台前半の節目を突破した後も上値追いが続く大阪チタ(5726)、6年ぶり800円台回復のアンリツ(6754)、4000円手前の上値関門を3年ぶりに突破しようとする浜松ホト(6965)、そして、スクリーン(7735)・・などが更新した。スクリーンなど利益確定売りもよしの緩急を付けた姿勢で臨みたい。

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◆科研薬(4521)は07年1月高値を中心とした上値関門を突破した後、上値ネックラインだった水準を若干上回ったところで足固めの動きが続いている。全般調整場面となれば、いったん急落シーンがあっても不思議ないが、業績好調が続く再生医療関連株として引き続き、突っ込み場面は買いで臨むべきであろう。■前日に前10年12月期決算を発表した再生医療関連バイオベンチャーのセルシード(7776)が4日続落。前期経常赤字幅が拡大したうえ、今期もさらに赤字幅が拡大する見通しだと発表したことが嫌気された。ただ、同時に示した今11年12月期〜13年12月期の「マイルストーン開示による事業計画」では、13年12月期の連結経常赤字は2億3900万円としている。計画期間中に、細胞シート再生医療事業では、欧州で角膜再生上皮シートの販売承認を取得し事業化を実現、また、角膜再生上皮シートの米国展開を推進する計画だ。心筋再生パッチを始めとした細胞シート再生医療医薬品パイプラインも引き続き研究開発する計画を示した。ただ、計画推進には先行投資が不可欠。計画期間中は研究開発費など経費の投下が収益を上回る見込みだ。■バイオベンチャーブームのなか02年前後に上場した関連企業で黒字化しているのはオンコセラピ(4564)とメディネット(2370)の2社。アンジェスG(4563)などは新薬開発コストが嵩み経常赤字から脱却できないでいる。●セルシードの再生シートはこれまで当欄で紹介した通りだが、計画がうまくいくかは同社の実力しだい。買いは、五月雨的な売りが終り、下値を切り上げる格好が見えてきてからでも遅くない。また、好材料発表時の急騰場面は「通常は」売りチャンスと心得たい。きょうは一時83円安の1470円まで下げた。1月28日には2190円の上場来高値を付けたが、1月20日に同社が手がける細胞シート再生医療に関連する発表に飛びついたものだ。ここから、上値が切り下がるのか、それとも下値が切りあがるのか?を見極めてから動きたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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