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2006/10/11

◆東証マザーズ指数が1173ポイントで終り、7月26日の年初来安値を更新。03年10月以来の安値となった。ジャスダック平均、大証ヘラクレス指数も年初来安値を更新・・とますます新興市場環境は悪化。値上がり銘柄数はマザーズが16、ヘラクレスは15にとどまり、値下がりはともに100を大きく超えた。楽天(4755・ジャス)、インデックス(4835・ジャス)など時価総額上位銘柄は全面安し、年初来安値更新銘柄が相次いだ。悲観人気が一段と強まってきた。1月のライブドアショック後の縮み相場は年末にもケリを付けたいものだが・・。では、そのための必要条件などは何か?もう一度問い直す必要がある。<底入れ、チャート好転>の流れとなれば、ここまで大いに暴落した相場だけに、強気で行け行けドンドンとなるが、今は、その「時」を待つしかない!?●本欄強気のエイチワン(5989・ジャス)は1700円を挟む直近戻り高値圏で頑強展開が続いている。しかし、かつて買い推奨したネット関連株、バイオベンチャー株などはボロボロだ。<バイオベンチャー株が本格的に買われるのは、新薬開発成功第1号の登場などサプライズの大きな社会的ニュースが不可欠だ>。ネット関連株ではグーグルが「Web2.0」の注目企業を買収するなど次の時代つくりに向け動いたが、日本では、細かなコンテンツ配信企業がごろごろし、楽天は「楽天市場」やネット証券展開、プロ野球など前世代事業の展開が中心だ。●SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)第1人者のミクシィ(2121・マザ)は前日、増額修正を発表したものの、後場には下げに転じ、上場来安値圏に沈んだ。

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◆「北朝鮮が2度目の地下核実験」との誤報と円安ドル高進展、そして、「底なし沼」化してしまった新興市場を背景に投資意欲は一段と後退、東証1部市場は大引けにかけ下げ幅を拡大した。●なかで三井造船(7003)は4日続伸。4月7日以来の405円高値に買われた。これは、この日の日経新聞朝刊が、「経済産業省は、2009年度から都市ガスや発電燃料となる『メタンハイドレート』の産出に日本近海で着手する」と報じたことが手がかり材料。今後、折りにふれ<メタンハイドレートを正確に測定する技術を開発し、精製、搬送技術で国内第一人者の三井造船>を買う動きが広がりそうだ。テクニカル面も上値を追う格好となっている。6月以降、52週移動平均線、週足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限に下支えされ上昇基調を展開している。6月年初来安値296円が大底となり、7月18日には300円まで下落し二番底を形成した。あとは、1月の年初来高値で93年6月以来の高値459円をいつ突破するかがポイントだ。

◆日水(1332)が9月上旬高値727円から610円台まで急落。650円から上値に重いしこり玉を残した。ニチロ(1331)が魚価高による需要低下から業績減額修正を発表し、マルハ(1334)も日経紙に減額修正観測が報じられるなど、相次いで減額したことが日水の上値にしこりを残した。当面は底入れを待って仕切り直ししたい。その意味で大事なことは560円どころにある200日移動平均線を絡めた水準で下げ止まる必要があること。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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