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2006/12/12

◆東京2部株価指数が14日ぶりに下げ、ジャスダック平均は12日ぶりに下落しそれぞれの長期連騰はいったん終った。東証マザーズ市場の売買代金は連日で1000億円突破の久々の賑わいぶりだが、指数は続落し、大証ヘラクレス市場は反落した。一方、日経平均は後半失速気味だったが、輸出株や金融株などコア30銘柄を中心に上昇し、1万6600円台で終った。■市場では、15日(金)の日銀「短観」と、これを受けた18(月)〜19日(火)の日銀政策決定会合への関心を強めている。が、よほど予想違いの数字や決定でない限り、株式市場の多少の調整は当然あって不思議ないが、いったん踏み込んだ上昇アクセルからブレーキに踏みかえることはないと見てよい。07年の米国経済と日本経済からはゆっくりとした円高ドル安にぶれるとの見方は、円安にぶれて輸出株を買っているたった今現在とは違った物色対象を見つけ出しそうだ。

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◆新興市場も一息つきたがっている。が、年初来、長期にわたりぼろぼろになってきたことを考慮すれば、<今回のリバウンドは大きな上昇相場の小さな第1歩だ>と考えたほういが良い。楽天(4755・ジャス)は新興N01の時価総額ということで、本欄では新興市場の市場体温計としているが、事業モデルに格別なものはない。時価総額が拡大を続ける米グーグル社とは事業モデルがまるで違う。本欄は、業績は普通並みでよく、テクニカル面のみを重要視して新興市場の重要な指標株のひとつとしてきた。きょうは、ポイントとしてきた5.5万円を割り込んだが、すでに6.2万円まで買われた以上、上昇転換したと判断すべき。「戻り売り」から「押し目買い」にギアチェンジしたと見ている。

◆それにしても、目先相場の当てっこは難しい。03年秋からずっと見てきた新興プラン(6379・2部)は4ケタ定着期待も、きょうは急反落。●その1年前から強気してきた島津製(7701)は1000円台定着にむけ必至の頑強展開が続いている。●また、ボーイング次世代旅客機むけ炭素繊維を全量供給する東レ(3402)も5月の上場来高値1128円から失速し、人気はすっかり離散している。しかし、一歩下がってみると、02年12月安値230円から中期上昇第2波動が終ったあとの調整期であるに過ぎない。800円から24カ月線の760円までが下値買い場と見る。●携帯電話の番号継続制導入で勝ち組はKDDI(9433)だが、株価は02年2月安値20.3万円を基点の上昇相場にあることを知らせてくれる。右肩上がりの上昇基調を続けると見てよい。●また、NTT(9432)も同じチャートパターンも上昇基調にあり、ともに上値を追う展開がスタートすると見てよい。

◆1700円台をいったん売り場だと言ってしまった本欄注目株の三菱鉛筆(7976)はこの日は1915円だ!?●前号、サイト注目株としたワコム(6727)は一時3.2万円高の32万8000円まで買われた!!話題のマイクロソフト新OS「ビスタ」関連株として人気化しそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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