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2007/06/15

◆日経平均株価は後場何度か1万8000円台乗せしたが、終値では29円未達となった。が、「今後1年間の世界景気見通しと日本株式への投資意欲が改善」(メリル・リンチ証券のファンドマネジャー6月調査)との見方を本欄もとっており、上げ下げはあるが、2万円台を目指した相場が続くと見ている。本欄は5月31日号で、「5月の月足が、479円幅の月足陽線となった。月末値は2月終値を上抜き、03年4月につけたバブル後最安値以降の最高値となったことで、東京市場もまた03年4月を基点とする上昇基調にあることが鮮明化した。市場全般の動きに対し出遅れ感が強いのは、昨年4月天井組が銀行株(利ざや改善の遅れ)と証券・商品株(手数料競争)、昨年1月天井組はその他金融(上限金利引き下げ)、小売業(消費の伸び悩み)など。なかで、銀行セクターが動けば日経平均の2万円台回復がより近くなると見ているのは筆者だけ?」と記したが、依然、変わってはいない。この日、東京市場でも為替は1ドル=123円台と4年ぶり円安水準に振れた。TOPIX業種別株価指数33のうち下げたのは先週爆発高した挙句長大上ひげ週足の天井足を記録してしまった海運株を筆とした5業種のみ。■アジア・太平洋主要市場の星取表は14勝2敗(インド、パキスタン)1休。韓国は過去最高を更新し、台湾は6年11カ月ぶり高値となった。

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◆日銀(8301・ジャス))出資証券は5日連続高で97年5月以来10年ぶり高値となった。ただ、不動産関連株は冴えない。これは、東京でマンション建設に急ブレーキがかかる一方、千葉県、埼玉県で大手不動産の仕掛かり不動産残高が急増している上、金利上昇懸念が強まっているため。が、三井不(8801)の場合、03年4月のバブル後最安値581円から今年5月には4000円まで上げたのだから、長期調整局面があっても不思議はない。一方では、この日、財務省の国有(国民)資産活用案がまとまり、霞ヶ関再開発などの案件が浮上する。

◆本欄注目株・岡野バルブ(6492・東2)が71円高の930円高値引けで一気に95年9月以来の高値となった!!同じく、原発用バルブとメンテナンスを手がけるトウアバルブ(6466・東2)も一時2.1万円高の41.7万円をつけ5月1日の新生上場来高値46.8万円を週明け以降狙う構えとなった!●日ギア(6356・東2)は11日の高値波乱、今週の週足悪化が響き先行き下値波乱も予想されるが、中期強気姿勢は不変。■筆者本年注目株の東芝プラシス(1983)が一時77円高の979円まで大幅続伸。今期業績悪化ショックを乗り切り、「原発関連銘柄は中期強気買い」の姿勢に戻ったようだ。中核は原発関連で当分業績2ケタ成長が期待される日製鋼(5631)の長期値がさ銘柄化シナリオ。そして、本欄期待の主力大型株・東芝(6502)は989円の年初来高値まで買われた。米原発大手WHを傘下に加え、主力のフラッシュメモリー増産投資で強化する半導体との2枚看板で成長が期待される。2000年9月以来の4ケタ相場入り目前となった。東芝機(6104)は原発向け大型機が期待される、三角保ち合いだが、24カ月移動平均線が下支えしており、上値を試す動きにむけ上放れるかに注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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