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2015/01/13

◆13日、1月第2週初めの東京株式市場で、日経平均株価は前週末比110円71銭安の1万7087円71銭と4日ぶりに反落した。12日の欧州株式市場では独DAXなどそろって反発したものの、米国市場では雇用関連指標で失業率は低下も平均時給が2006年以降で最大の落ち込みとなったことからNYダウは続落。NY原油先物は大幅続落、産油国株も下落した。加えて、欧州銀行(ECB)は量的緩和に踏み込むとの観測から、東京外為市場で前場半ばに円は対ドルで1ドル=117円前半と昨年12月7日以来ほぼ1ヵ月ぶり高値水準に上昇、売りが広がった。ただ、後場には円がやや下げ幅を縮小したこともあり引けにかけ下げ幅を縮小、1万7000円台を回復していった。■業種別は22業種が下げ、11業種が下落と3日ぶりに値下がりが勝った。値下がり率1位にはNY原油安が嫌気された鉱業が2.58%安の3日ぶり急反落で入り、2位保険2.50安、その他金融1.71%安を挟み、4位に石油・石炭が1.51%の反落、5位には小売が1.45%安で続いた。一方、値上がり率1位には前週末に3日ぶり小反落となった海運が1.67%の急反発で入った。円続伸も、引き続き国際原油価格の続落、安値更新を材料視された。2位には医薬品1.16%。3位陸運0.77%と4位空運0.75%高は原油安も材料視された?そして、5位サービス0.68%高と続いた。

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◆ヤオコー(8279)が急反発し、利益確定売りに伴う前週末の急反落を埋めてきた。前週8日発表の12月度既存店売上高は前年同月比5.6%増と11月の6.9%からは低下した。しかし、11月は土日が2日多く、12月は1日少なかったことを考慮すれば、依然高水準の売上が続いている。そして、第3四半期の既存店売上高は6.1%増となり、第2四半期の5.9%増をさらに上回ったことが見直し買いを誘い始めたもよう。「日本の問屋は永遠なり」の有賀泰夫知友食品・流通アナリストは、ブログで12月度既存店売上高について、スーパー全体も比較的堅調だが、同社のj既存店売上高はとりわけ好調。同社の場合は絶好調すぎて、何か先行投資的な費用を投じてくる心配もある。しかし、それは前向きな費用であり、投資家が「長い目では問題ない」と割り切れるかどうかがポイントとなる。「もっとも、第3四半期ですのでそれはないかなとも思っていますが・・。」とブログで指摘していた。なお、●総菜販売大手で、かつては買い推奨常連銘柄だったロックフィールド(2910)は、昨秋来の中勢下値切り上げ展開が続いている。この日は4日続伸し13年4月以来1年9ヵ月ぶりに2000円台を回復してきた。今15年4月期連結経常利益は13.9%増の19.1億円予想と2ケタ増益で3期ぶりに増益に転じる見通しの内需関連株として見直し買いが続いているようだ。利益確定売りが出やすい水準となってきたが、長期移動平均線に下支えされた上昇基調から推測できるのは、13年4月の戻り高値2035円クリアとなればジリ高基調鮮明化が期待できそうだ・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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