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2007/06/14

◆米国株の急反発と1ドル=122円台への4年半ぶり円安を応援に日経平均株価は3日ぶりに反発。といっても、上下幅わずか60円と寄り値を大きくはみ出すことはなかった。一方、にぎわったのは直近動きが良くなっていた新興市場。ジャスダック平均は20円高で昨年10月以来の大幅上昇で反発。売買代金は442億円と依然低レベルだが、それでも、6日ぶりに反発したマザーズ市場、ヘラクレス市場を合わせた3市場の売買代金は前日879億円の実質今年最低から1247億円まで増え、昨年1月のライブドアショック以来1年5カ月続いている下降トレンドからの何度目かの脱出をうかがう動きとなってきた。ただし、いずれの指数も安値更新が続き、二番底を確認してはいない。ただ、新興市場もようやく、先に、1部市場で、不動テトラ(1813)や海運株の急騰劇に寄り集まった短期資金が簡単にリバウンドを狙える入れ食い状態となっていることから、試し釣りをしている格好だ。<二番底確認がほしいが、まずは、いけるところまで行こう>といった相場に発展しそうだ。出来高を一段と増やしながらの上昇相場となれば、新興市場相場の賞味期間(上昇期間)は長くなろう。ただ、新興市場の下げの理由である「会計・決算への不信感、上場企業にあらざるモラル、ポリシーのなさ・経営基盤のもろさ」が解決しているわけではない。もっとも、モラル、ポリシーのなさは東証1部銘柄でも多く散見されており、新興市場だけの問題ではなく、まずは、食って見よということか。失速は東証1部市場に投資資金が吸い込まれた時。株主総会を控え、M&A、TOBの動きも活発化していることも追い風となる。■本欄は、2000年9月、上場年以来の高値水準に戻ってきたソフトバンクの携帯電話販売を手がけるベルパーク(9441・ジャス)への飛び乗り飛び降りを奨める。ソフトバンク携帯電話の人気が徐々に高まり販売が活性化、今12月期連結業績は2ケタ増収、56%経常増益見通しで、予想1株益は1万2421円。PERは17倍台と割安感が強い。■2部株にも注目。岡野バルブ製造(6492・東2)原子力関連売上高が7割を占めるが、17円高の859円と6日ぶりに反発した。7日に920円の95年9月以来の高値をつけた12日、日足チャートが天井足となってしまったが、100円下げの820円まで売られたことで、押し目買いが入ったもの。こちらは、短・長期銘柄。トウアバルブ(6466・東2)とともに、将来メンテナンス事業が業績を押し上げる見通しであり、自律反発ながら値動きの軽さに付くのも一法。

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◆日銀(8301・ジャス)出資証券が16万4000円高値引けとなり、97年6月以来10年ぶり高値。物価、含み資産株人気の物差しといえ、インフレーション動向を見るバロメーターだが、日銀人気の流れは、先行きの含み資産人気の流れ先取っているとは、本欄以前からの見方の通り。

◆自動車部品関連株のPER評価を引き上げる動きが強まるなか、バンドー化(5195)が年初来高値を更新した。5月に07年3月期連結決算を発表した後、業績の好調さを見直した買いが流入し人気化したものだが、今08年3月期予想1株益48.2円から依然、割安感は強い。増額修正余地があることも魅力。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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