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2011/04/18

◆4月第3週初め、模様眺め気分が強いなか日経平均は前週末比34円安の9556円と続落した。前週末15日の欧米市場では、米経済統計(消費者信頼感指数や鉱工業生産指数)が予想を上回ったことや欧州の財政懸念のぶり返しを受けNY原油先物が3日続伸し、NY金先物は4月に入り6回目の史上最高値を更新、米国株も続伸した。ただ、ギリシャ、アイルランド、フィンランドなど欧州財政懸念を背景に円は主要通貨に対し上昇した。東電(9501)は17日、福島第1原発の事故収束への作業工程表を発表。6〜9カ月後の原発の安定化を目指すとした。しかし、目標達成は予断を許さない状況との見方が多かった。そして、東京外為市場では円が対ドルで7日続伸、対ユーロで3日続伸したことを受けて輸出関連セクターが下落し、金融、素材・資源関連も軟調に推移。出来高は16億株台前半と1月26日以来の低水準にとどまった。

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◆米国では既に1〜3月期決算の発表が続いている。一方、日本企業は今週央から増え始め、来週25日の日電産(6594)や任天堂(7974)などの発表から本格化していく。トヨタ(7203)は今期予想の発表が遅れると先に報じられた。が、「今期予想発表は精査してから」といって発表延期が相次ぐようでは、マーケットの雰囲気は一段と悪化しかねない・・。まずは、21日後場中に決算発表予定のJFE(5411)が今期予想を打ち出すかどうか注目される。

◆時価総額1753億円でマザーズ市場トップのサイバーA(4751)が3月まで5カ月連続で月足陽線を引いた後、4月1日に30万円台を回復し2006年1月以来の高値を付けた。さすがに、その後は20万円台後半でもみ合い展開となっている。が、再び、「買い」ウォッチングを開始しよう。3月中間決算の発表は来週28日の引け後というから、大型連休の谷間5月2日が決算公表後の最初の取引となり、その次は6日(金)でその後さらに土日の連休を挟むやや不規則な格好となる。知友アナリストはメルマガで同社の分析レポートを発表。そして、同社の通期営業利益は17.8%増に対し、第1四半期実績の営業利益は68.2%増益だったことから、現在の株価は、通期増額修正期待が織り込まれている。結果、会社側が決算発表時に通期予想を増額修正しないと失望売りがあり得るという。しかし、知友は第1四半期の増益額14億円に対し、通期の増益予想額は17億円となっており、第2四半期までに通期の増益額を大幅に上回るのではないかと記していた。1日高値から株価は調整3週目に入っているが、決算が上記の線で着地した場合、下値は26.7万円の13週移動平均線や24万円台央の75日線が支えることになるとみている。

◆日マクドナルド(2702)はこの日2061円の年初来高値を付けたことで、次のターゲットは昨年12月の2150円になる。この上の08年12月高値は2170円だが、08年秋のリーマン・ショック時につけた上場来安値1291円からの長征であり、着地点はもっと上値とみている。●以前、何度か紹介した栄研化学(4549)をみずほ証券が15日付けで新規に投資判断「アウトパフォーム」(強気)、目標株価1300円でカバレッジを開始した。ここからどう動いてくれるか注目したい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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