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2007/04/11

◆温家宝中国首相が来日した。NHKではBS放送で「中国」関連の番組を連日連夜放映しており、さまざまな中国の姿が紹介されている。なかで、中国国内あるいは国境を接する近隣アジア諸国との物流・人流がすさまじい勢いで広がっていることに驚かされた。日本から見た中国は特定の色眼鏡や枠組みの中からはみ出さない部分が多いが、南や、西の国々と行き来する人々、トラックの熱いエネルギーは、既に日本では失われたものであり、中国の時代の到来を告げているようだ。もちろん、問題も山積みだ。共産党主導という■そういえば、中国首相を迎える安倍首相だが、もはや「構造改革」などにはまったく関心がない。もっぱら、いつのことを思ってか知らないが、「古きよき時代」を懐かしむ復古にまみれた古証文をいかにも新しそうに書き換えているばかりだ。憲法改正への道筋つくりを急ぎ、国主導の教育現場・教科書つくりにまい進・・。「学生、生徒の敵は文部(科学)省」、「患者の敵は厚生(労働)省」・・と昔いっていたが、言い得て妙である。

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◆東芝機械(6104)が、1336円に買われ3月の年初来高値を1円だけ更新した。原発関連人気で一時全般相場を先導した東芝(6502)はさすがに、8日ぶりに反落したが、同社株は昨年9月安値852円を基点とした上昇トレンドを描いており、昨年12月以降の上値関門1200円台突破から当面の目標株価となる昨年5月高値1485円を目指す構えだ。昨年9月以降の安値場面で下値を支え続けているのは、24カ月移動平均だ。もちろん連結業績は、2ケタ増収増益基調が続いており、PER19倍台には割安感が強い。そして、25日には、半導体製造装置子会社のニューフレアテクノロジー(6256・ジャス)のジャスダック市場への新規上場に注目した目先資金の買いが広がった。

◆カルピス(2591)が1135円まで買われ6連騰し連日で年初来高値を更新した。2月下旬からの上値関門1100円台を突破中であり、次は、昨年5月高値1189円が控えるが、これを突破すれば94年5月以来13年ぶり高値となる。ポイントは、筆頭株主は同社が苦戦をまねいたときに手を差し伸べた味の素(2802)が、事業戦略上、カルピスを必要としているかどうかだ。

◆本欄6日号で紹介した銘柄の堺化学(4078・大)が9日の年初来高値を更新し、2000年7月以来の高値となっている。月足は02年11月安値286円基点にジリ高基調を描いており、最終目標株価は4ケタ乗せ、そして4ケタ定着だ。

◆日本風力開発(2766・ヘラ)が上場来高値更新を狙っている。地球温暖化防止策が問われるなか、原発以下の物色人気が広がった。なかで、自然エネルギーとして風力発電への注目度が上昇中だ。同社株は4月、3年ぶりに33万円台を回復した。昨年6月安値を04年12月安値に対する長期二番底として上値を試す動きだ。いったん調整あっても、08年3月期業績好伸見通しを会社側が肯定するならば上場来高値更新、一段上の相場展開が期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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