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2006/07/03

◆「ひまわり、夕立、セミの声・・」。少年期の筆者にとっての7月は、水の季節であり、昆虫を追いかけた季節。山村の川で毎日カッパとなって泳ぎ、いかだを組み、魚を手掴みするなど1日中、遊び過ごしたもの。かつての愛読書の雑誌「BE PALE」は毎年7月号に「川がき」特集を組むことから今でも年に1冊は買っている。大学時代は信州や裏磐梯の高原と新宿のディスコの夏。そして今は、パソコンの前でひがなキーボードを打ち込む不健康な生活。小さな山村での少年期のことを思い出しつつ、パソコン画面とにらめっこする日々が続く。

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◆さて、きょう発表された6月調査の日銀「企業短期経済観測」は想定範囲内の改善傾向がうかがえたとし、相場の足を引っ張ることはなかったものの、どんどん上値を買いあがるわけではなかった。ホット安心感を誘った程度だった。一方、イスラエルとパレスチナとの一触即発状況から30日のNY金先物相場があの01年9・11同時テロ以降の最大の上げ幅となり、ロンドンLME非鉄高となった。つれて、住友鉱(5713)など非鉄金属株指数がTOPIX業種別指数値上がり率トップとなった。また、日銀短観発表を受け銀行株、不動産株などの内需株が上昇した。米国株は4日が独立記念日で休場。3日は景況感などに影響を与えそうなISM(米供給管理協会)の6月の製造業景況指数が発表される。これでまた、米国株が悲観もしくは楽観に走っても1日の休みをはさむことから、3日は上下どちらかに振れても一過性の現象程度に捉えるべきか。

◆さて、先に、「今年、世界で一番早く天井を打ったのは、ライブドアショックが走り1月に天井を打った日本の新興市場(ジャスダック平均、東証マザーズ指数そして大証ヘラクレス指数)だ。だから、世界で最初に飛んでいくのはこれらの市場であろう」と指摘した。その意味で、きょうストップ高に買われた楽天(4755・ジャス)が明日以降も好人気が続くかに注目したい。新興市場最大の時価総額の楽天が人気を集め始めるということは、高値から半年が過ぎた新興市場に投機資金がそれなりの率で戻ってくることや、上値を試す動きが続くことを示唆する。時価総額2位で本欄注目のインデックス(4835・ジャス)からコネクトテク(3736・マザ)、あるいは1部市場のソフトバンク(9984)を突き動かすまでネット・通信関連セクターへの物色人気が盛り上がるか注目したい。■バイオベンチャー株は、ついこの間まで市場動向とは全く無縁の不人気セクターだった。が、今や入れ替わり立ち代り相次ぐストップ高銘柄が登場している。きょうはLTTバイオ(4566・マザ)、綜合臨床(2399・マザ)がストップ高に買われるなど、これまでは見向きもしなかった目先資金を中心に継続的に買われていることに注目するべきであろう。新日本科学(2395・マザ)の強気継続。●シライ電子(6658・ジャス)はきょう大幅高で上場来初めて2000円台に乗せた。妥当な評価はこれからだ。●2部では、注目の新興プランテック(6379・2部)が一時942円まで買われ、2月高値974円突破、91年12月以来の4ケタ乗せへの期待感が高まる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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