バックナンバー

2011/09/22

◆前日の帰りは、台風の影響で交通機関が混乱するなかも、混雑にぶつからずすんなり帰宅できた。心配していたのはベランダだったが、何事もなく普段の状態のままだった。20日夜の便でソウルに向かった妻はきのうだったら離陸できなかったが、前日にすんなりとソウル入りできた。1年ぶりのソウルに、電話の声は弾んでいた・・。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


◆日経平均は前日比180円安の8560円と大幅反落。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で「景気下振れリスク」に言及したことから、世界的な景気減速が懸念された。目下の日本株の羅針盤となっているNYダウは2.5%の大幅下落。日経平均も急落発進した。中国の9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が3カ月連続で50を下回ったと発表された後、アジア株がそろって大幅に下落、日経平均も後場一段安で始まった。その後は3連休控えもあって8500円台でもみ合う厳しい展開となった。バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長が先に、1日予定を2日間としたものの、確かに、市場予想通り、短期国債を売却する一方、より長期国債を購入する「ツイストオペ」政策は発表した。しかし、市場がわずかに期待を抱いた?金融緩和策がなかったうえ、景気の下振れリスクが示唆されたことが売りを呼んだ。

◆世界的な景気後退懸念に欧州債務懸念の2つの爆弾。リーマン・ショック後の世界経済を牽引した中国など新興国も今やインフレ懸念に金融を引き締めざるを得ない・・。自国の相場環境が一段と悪化する状況となれば、売買シェア6割超を占める海外投資家の日本株売りの拡大が懸念される。日本の輸出産業の競争力が懸念されるなか、円はこの日、対ドルで3日ぶりに小反落したものの、対ユーロでは一時103円15銭まで上昇し、2001年6月以来10年ぶり円高水準を記録した。TOPIX業種別株価指数は、全33業種中25業種が下げて、上げたのは内需関連7業種など8業種にとどまったのもやむなしか。

◆当欄は、基本が中期投資。チャートが反転せず、好チャートが続く間は「買い」推奨継続することにしている。しかし、足元の世界景気減速、欧州債務危機、どこに向かうのか不明な日本経済とあって、「中期買い」を言う状況にない。サイバー(4751)は26週線割れ、52週線割れと厳しい下げが続いている。30万円台前後で伸び悩み続けた後、8月の暴落。9月に52週線も割り込んだ。そして、「戻り売り」が基本となってしまった。そんな時には、株価は戻らないのが相場だが・・。■一方、WNIウェザ(4925)は台風15号の列島縦断で威力を発揮、株価は10年前の最高値2600円を窺う構え。引き続き持ち株は持続としたい。●日マクドナルド(2702)は2000円とび台でのもみ合う展開が続いている。5月の震災後高値2117円から右肩下がりの格好から抜け出せないのが弱いところ。引き続き様子見とし、52週、26週線をクリアした後、もしくは出来高がじりじり増え始めたら動きだそう。●メッセージ(2400)はなお26週線沿いの上昇基調にある。上値切り下がりが続いた後や一気に26週線を割りこんだ場合には「売る」べきであろう。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ