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2010/07/07

◆日経平均は前日比58円安の9279円と4日ぶりに反落し、TOPIXも4日ぶりに反落した。6日の欧州株はアジアの株高、ユーロ高を受け6日ぶりに反発した。3連休明けの米国株も8日ぶりに反発した。しかし、米国株は、ISMが発表した6月非製造業景況感指数が低下したこと受け、午後には下げに転じる場面があった。それまで買いが先行していたのは、これから発表される4―6月期企業業績がそれなりに順調で、株価に割安感が出てくるとの見方が背景にあるとの解説もあった。たしかに、4−6月期までの企業業績は世界景気回復期の反映であり、割安感が強まっても不思議はなさそうだ。ただ、続く、7−9月期の企業業績予想に不透明感は残る。峠を越えてしまった世界景気に対する低迷懸念、先行き企業業績の悪化懸念が高まっていく方向にあると見るべきであろう。足元、株価低迷はその象徴といえる。■日本では、円高進行による一段の競争力低下懸念から輸出関連株のチャートが悪化。後発医薬品関連株も6月相場で逆行高を演じた疲労感は強く、当欄で、ここまで「強気」で臨んできた中期移動平均線に沿った上昇基調銘柄群にも、チャート悪化銘柄が増えている。■直近では、紹介銘柄が2〜3銘柄しかない日が増えつつある。目下の合言葉は、「買いは遅く」であろう。6日に日経平均が年初来安値を付けたが、昨年11月安値9076円を割らなかったことでよしとすべきか。といっても、6月21日の戻り高値が200日線に抑えこまれ、今月の年初来安値更新につながった。ここから、月後半〜8月前半には4−6月決算、7−9月期を併せた上期業績予想を横目にみての相場が続くことになる・・。

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◆7日、「今夏のゲリラ雷雨は3割増、都内は前年比45%増の140回」と今年7−9月に予想される「ゲリラ雷雨」予測を発表したのは、民間気象情報サービスのトップ、WNIウェザ (4825)。全国ベースの発生回数は昨夏より3割増という。上空に寒気が流れ込み大気の状態が不安定となり、天候悪化の原因となる積乱雲が発達しやすいためだという。大阪府では約2倍の270回!の発生を予測している。事前に発生を察知することが難しいが、WNIウェザの看視ネットワークがどこまで効果をあげることが出来るかに注目したい。先の紹介時にも記したが、連結経常利益は連続2ケタ増益基調にあり、今期予想PERは10倍割れといかにも割安感が強い。株価は、07年12月安値を基点とした上昇基調にあるが、昨夏から秋にかけて大幅安してしまった。ようやく、再び、下値を切り上げつつ、昨夏の壁をよじのぼる位置にたったところだ。1240円台に乗せ、52週線を下値サポートラインとする日まではウォッチングとしたい。

◆日医工(4541)は今期予想増額も市場予想未満だったことが嫌気され、株価が下放れた。つれて沢井製薬(4555)など後発医薬品関連株の過半が大幅安した。しかし、調剤薬局トップのアインファマ(9627)はこの日年初来高値を更新し、後発薬受託生産のシミック(2309)、ダイト(4577)は続伸。当欄注目の日本調剤(3341)も25日線沿いにもみ合う頑強な展開だった。直近で人気化してしまったグループだけに、様子見とするが、ウォッチングは続けよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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