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2006/08/11

◆平均株価が続落した。7月24日以来のことだ。といっても2日間で90円程度だ。この間、米国株が4日続落していることを考慮すれば、極めて強い動きだ。昨年は4月と5月に大底、二番底をつけて上昇展開に入ったが、前日号でみたように、平均株価や多くの銘柄が4月高値に対し6月14日に大底、7月18日(TOPIXは翌19日)に二番底をつけたと思われる。その過程でいったん戻り相場があり7月4日に1万5710円まで買われ、合計5日間200日線を上回る場面があった。今回の戻りではここ3日間とも200日移動平均線の手前で伸びきれないものの、7月4日の戻り高値をしっかり上抜けば、上値をトライする動きが一段と活発化する。

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◆10日は、英国航空機テロ未遂事件を受け、石油、非鉄・貴金属、穀物など国際商品市況が下落、欧州株も下落したが、米国株は朝安後上げに転じ5日ぶりに反発したことを知っての相場始動となった。朝方発表された実質GDPは事前予想を下回る年率換算0.8%にとどまったものの、設備投資と個人消費の景気けん引役がしっかりプラス成長となったことが、夏休み気分の薄商いの中ながら見た目以上に頑強な相場とした。景気の回復や、好調な企業業績が後押した。王子紙(3861)による北越紙(3865)への、AOKIHD(8214)によるフタタ(9879・大2)への敵対的TOBが相次いだことから、日本でも敵対的なM&A時代の入ったことから来る、業界再編への動きに株主・投資家の思惑が交差する。官から民への流れは資金の流動化につながる。■来週は、帰省=夏休みであり、15日は日本では終戦記念日。インドでは独立記念日(再びイスラム過激派によるテロへの警戒が強まっている)、韓国では光復節(光がふたたびよみがえった日)。格別な経済指標の発表はない。米国では、16日に7月の消費者物価、鉱工業生産、住宅着工の各指数が発表される予定だ。

◆クレディ・スイス証券が10日付けレポートで、「止まらない不動産向け銀行貸し出し増加」といい、建設・不動産セクターの評価を「中立」から「アウトパフォーム」(強気)に引き上げた。そして、建設株では大林組(1802)など大手ゼネンコン4社、不動産では三井不(8801)など4社の判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を引き上げた。●なかで、本欄も注目してきた東急不(8815)については、個別のレポートを作成。新規に判断「アウトパフォーム」、目標株価は1590円!でカバーを開始している。何よりも、●ここ急伸してきた東急リバブル(8879)、●7月に業績大幅増益を買った後800円台で底堅い展開を続けており、再騰の機をうかがう東急ストア(8197)とともに、●渋谷再開発プロジェクトに期待感が高い東急(9005)のリターンマッチが期待されるここは、東急不の再人気化、先導役を期待したいもの。

◆本欄中期強気のホンダ系部品メーカー・エイチワン(5989・ジャス)が決算発表のきょうストップ高となった。●ロート薬(4527)は決算悪を発表した直後から反騰に転じ、●新日科学(2395・マザ)も人気化。ようやく、動意付いたここから中期強気を継続!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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