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2013/04/19

◆深夜の電車が待ち遠しくなっている。車内がゆったりとした気分で本を読むことができる図書室となり、至福の時となるからだ。東急東横線渋谷駅ホームが地下化された後は、従来のJR山の手線、中央線経由での通勤スタイルから、東横線と副都心線相互乗り入れにより新宿三丁目駅で丸の内線に乗換え最寄駅の荻窪に向かう路線に転換。帰りはその逆のコース。通勤時間は60分前後と変わりはない。時間帯がずれると帰りの東横線でラッシュ並み満員に鉢合わせするが、朝は遅め、帰りは真夜中とあって座っての往復となったのだ。■朝の通勤時間は仕事がらみの材料チェックで終ってしまうが、帰りは自由。そして、日曜日に買ったばかりの少年少女物を書かしたらピカイチの川上健一の新刊「月の魔法」を読み始めたのだ。これまでは、大学映研時代に一緒だった今は「書評家という人生」を歩んでいる目黒孝二、ペンネーム北上次郎が「本の雑誌」でこれが面白いと記したのを見て買ってきた。が、今回は偶然、紀伊国屋で見かけて初版で買ったもの。なぜ、ご機嫌かというと、彼の本が面白いのは当然なのだが、作品の舞台が小笠原・父島であることが余計にうれしくさせるのだ。以前にも記したが、証券会社時代、小笠原諸島が日本に復帰した日からそれほどたっていない1970年代央に、寂しいくらい客のいないがらがらの大型チャーター船に乗って行ったことがある。人の写真はわずかだが水平線を真っ赤に照らす海の夕焼けを始め、島中をバチバチ撮った(人にあげて手に残ったのは50枚前後になってしまったが)。今でも、小笠原諸島に関する「これはいい」と言える紹介本を見たことはない。世界遺産となったものの、小笠原がちょっと行ってくるという感じで行けとこにあり、発行部数が少ないことから商売にならないため中途半端な紹介本しかないのだ。そんな時に、小笠原の風のにおいがし森や土、海、砂浜の香りがするなかにいる少年と少女に出会ったのだ。一気に読んでしまいそうになるのを抑え、本と目を閉じながらゆっくりと読み続けることにしよう。

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◆さて、現実は?日経平均は前日比96円高の1万3316円と反発。18日のNYダウは米経済・企業業績懸念から続落したが、一部懸念する声があったG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)で日本の金融政策について格別異論が出なかったと伝わったことから、円はは対ドル、ユーロで下げ幅を拡大する展開となり、輸出関連を中心に買い優勢の展開となった。中国株が久々に続急伸するなどアジア株がそろって堅調に推移したことも後押しした。もっとも、当欄銘柄は内需型を中心とし、「異次元金融緩和」以降は、土地含み資産株も主戦に引上げ、日銀(8301)、片倉工(3001)を引き続き推奨、そして、土地・不動産関連の大型株1銘柄のピックアップを決めかねている。ネット関連では今週末、11週間ぶりに52週線を突破したサイバー(4751)に再度期待する。また、国土強靭化関連ではショーボンド(1414)や前号の横河ブリッジ(5911)をチャートが崩れない限り「買い」として推奨するとしている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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