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2010/06/25

◆6月第4週末、日経平均は前日比190円安の9737円と急反落し、TOPIXは4日続落した。世界景気への懸念から輸出関連セクター、資源・素材関連など景気敏感株が下げを主導した。24日の海外市場で、欧州株が3日続落。米国ではS&P500種指数が4日続落、NYダウは急反落した。ギリシャ国債の保証コストが過去最高に上昇したうえ、金融規制強化に向け米国議会が動き始めることに懸念が広がった。欧州の間欠泉が活きているうえ、米国の景気回復が政府支援策の期限切れに峠を越えつつある。この日、アジア株も下げた。ただ、中国は人民元の秩序ある弾力化を発表したが、発展途上の国の勢いはとまりそうになく、政府が必死に過剰にならないよう規制を強化しながらも、年7〜8%成長は続きそうだ。老いた大国?の欧州とは違った、アジアのなかに日本があることは、強みであることは違いない。■さて、日経平均は4月5日に付けた08年秋のリーマンショック後の高値1万1408円から6月9日安値9378円まで17.8%下げた後、今週初め21日には200日移動平均線に急接近するリバウンドを見せた。しかし、200日線にタッチしたにとどまり、週末に向け週足陰線幅を拡大していった。そして、今週、前週の陽線を陰線ですっぽり包んだ格好で終ってしまった。どう見ても、目先、強気になれない。なってはいけない・・?■市場筋推計の「外資系証券朝寄り付き前の成行き注文状況」では、今週、21日〜25日合計で、売り注文株数1億600万株に対し買いは7630万株にとどまり、差し引き2970万株の2週間ぶり売り越しに転じた。NY相場次第、海外投資家次第の東京市場となっているだけに、海外勢の動きをもろに被った格好だ。ちなみに前々週までは6週連続売り越しており、前週は売り方の買い戻しが優勢となったに過ぎないとのみかたもあった。

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◆当欄では、半導体生産装置関連ではスクリン(7735)を中心に据え、他の銘柄もチェックしてきたが、今週は、同関連株に対しアナリストの投資判断・目標株価引き下げが相次ぎ、トップの東エレク(8035)や注目のディスコ(6146)などが大幅安した。スクリンは26週線攻防となっているが、5月相場で下支えした52週線に37円を余しているに過ぎない。24カ月線では107円の余地があるが、その時は、52週線に対するマイナスかい離幅が大きすぎる・・。●東エレクは今週長大陰線を引き、52週線を割り込んだ。半導体製造装置株中で、52週線沿いの上昇基調を刻んできたディスコは、26週線が控えているが、週明け以降の世界相場次第であり、52週線が下値を支えきることが出来るかどうかをチェックしたい。

◆前号から紹介を開始したばかりの医学生物(4557)はこの日、出来高わずかに8000株、前日比3.1万株の大幅減だ。しかし、あわてることはない。24カ月線を下値支持線として、26週線、52週線回復を気長に待ちつつウォッチングを継続。同社ホームページをはじめあらゆる手段で情報を取り寄せ、チェックをしつつ時を待とう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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