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2014/07/10

◆APカンパニ(3175)が大幅続落し一気に2000円台割れ。前日発表した6月度既存店売上高が前年比8.1%減と過去2年間で最大の落ち込みとなったこと失望売りを誘った。5月2日号で1年3ヵ月ぶりに紹介したのは、株価が1700円台に突っかけてきた水準。6月20日号が最後の紹介。「9日発表の5月度既存店売上高は前年同月比減少に転じたが・・。株価は3月に株式分割落ち後安値1371円を付けた後、上昇反転。きょう、2200円と年初来高値を更新した」と記した。その後、上値を24円伸ばした後、きょうの大幅安に・・。月次の前年割れは2ヵ月連続であり、客数が7.6%減と落ち込みかつ大幅減となったことが嫌気された。もっとも、昨年5月に居酒屋「塚田牧場」がテレビ放映されたことが本年の悪化要因となたともいえる。しかし、昨年は5月4.5%増、7月には再来店客増で4.6%増に対し、6月は2.2%増と中休みの格好だったにもかかわらず、本年は大幅マイナスとなったことで、先行き懸念の売りに繋がったもよう。発行済み株式総数は742万株強とあって薄商いの銘柄。株価がジリ貧基調に陥る前に売りリスクを減少させる動きもあったようだ。月次悪化が調整色を深めていきそうだ。月次売上高が好転するまで買いは見送り、いったん損切りも必要か・・。月次をチェックすることで投資の機会を得ると同時に損失の極小化も図ることが出来る銘柄は、個人投資家にとっては極めて重宝といえる。

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◆当欄注目株である一六堂(3366)も一時34円安の439円まであった。地方漁港のセリでの参加権を保有し、居酒屋チェーン「天地旬鮮八吉」、「五大陸」を展開しており、7日には1月30日以来の高値475円があったのだが・・。こちらは、9日取引終了後に発表した15年2月期第1四半期(3-5月)連結経常利益が前年同期比16.3%減の1.5億円と2ケタ減益となったことが失望売りを誘ったもの。前年同期には営業外利益にあった為替差益が今期になくなったことが主因。ただ、第1四半期のみ事情であり、上期業績予想に対して、売上高、営業利益とも一見オンライン着地と見える。しかし、前年第2、第3四半期はほとんど利益が出ていなかったことを考慮すると、実際は大幅な増額修正ピッチとなっていると、知友食品流通アナリストはリポートで指摘した。そして、「これまでの減益トレンドが増益に転換したことをマーケットがどれだけ評価すえるかは不明だが、見た目はそんなに派手な増益と言うわけでないので、ここから先もこれまでと同様にジリ高基調での展開が予想される」と記した。 ■6月18日号で「カジノ法案が、秋の臨時国会で成立する見通しとなったことも外国人旅行者増につながりそうだ」と記し、ハウステンボスも運営する●HIS(9603)を紹介した。今月2日に4月株式分割落ち後の高値を付けた後は、高値もみ合いとなっている。格安航空券販売大手であり、2020年東京オリンピックとパラリンピック大会に向けた国を挙げての外国人歓迎気運のなか、長崎ハウステンボスを有す同社には(カジノ関連として)ビジネスチャンスとなる。株価のじり高基調も先行き相場を期待させてくれる

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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