2004/12/07
◆米国発の好材料があって初めて堅調展開が予想される「あなた任せの」東京市場の弱さが露わになった。もっとも米ハイテク株高にも日本の主力ハイテク株は反応出来ず、円高ドル安を見て下げ幅を拡大した。週末の指数先物・オプションの特別清算日(SQ)を控え先物主導で売り圧力が強まりつつあるところへ、午後2時発表の景気動向指数悪化が追い討ち。後場下げ足を早めた。「ストックボード」でチェックしているエレクトロニクス60銘柄中、値上がりは本欄推奨の液晶関連に強み持つ芝浦メカ(6590)、復配期待の低位株沖電気(6703)、次世代小型電源「キャパシタ」が期待される日電子(6951)、そして村田製作(6981)のわずか4銘柄では、さあ今すぐ勝負しろと迫られても動けないのは当然だ。半導体関連株は、韓国サムスン電子の新戦略「今後6年間で重点5分野に設備投資2.5兆円」の報道を見て、競争激化を嫌気した売りがひろがった。
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◆景気先行き見通しがますます見えにくくなったとの声が強まっている。予算編成論議を読む限り、小泉政権に景気・経済に関する危機意識は乏しいようだが(ブッシュ米大統領と同様に頭の中は安全保障の先行きをどう展開させるかということと、人気盛り上げを狙って見得をどう切るかという算段でいっぱいのようだ)、よほどへぼな国民負担路線を走らない限り、現在は景気回復途上の踊り場とみてよい。したがって、本欄は、米国発の突発的な何かが起こらなければ、相変わらずの狭いレンジ内での動きが続くとみている。
◆主力3行は下落したが下値に余裕あり。ただ、低位材料株物色人気に若干翳りあり少し自重しつつ、チャートを再確認したい。なかで、昨年6月からの因縁場300〜317円を前に買いエネルギー重点を続けてきたウエハ再生事業で業容変貌中のラサ工(4022)は押しても引いてもここは強気で攻めたい。◎日化成(4007)も強気持続。