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2011/01/13

◆日経平均は前日比77円高の1万589円と続伸し、TOPIXは5日続伸した。12日のポルトガル国債入札が終了したことや欧州債務支援拡大の動きなどを背景に、13日予定のスペイン国債入札や欧州債務危機への懸念が後退したといい、ユーロは直近1カ月で最大の上げとなった。加えて、米国でアナリストによる大手銀行への投資判断引き上げもあって金融株を中心に海外株式相場が続伸。加えて、商品市況も続騰した流れが東京市場に反映、金融関連セクターが続伸し資源関連セクターや出遅れの内需株買いに、日経平均は2010年5月13日以来8カ月ぶりに一時1万600円を回復する場面があった。アジア株が続伸したことも追い風となった。13日の米・インテル決算発表が注目され、14日はオプションのSQが相場に変化をもたらすかは疑問だが、昨年11月初めからの続騰は今週が11週目。だが、欧州債務危機への懸念が遠ざかり、万年強気をむねとする投資家の強気が膨れ上がりきってはいないとみてよいか?市場に楽観論が極まったとみるには、まだ、時間が残されているようだ。出来高が18億株〜20億株台と買いエネルギーがそこそこある状況下では、上値を試す動きが続く?

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◆金融株の上昇に平行して、沿線住人として注目の東急不(8815)が3日連続で昨年来高値を更新。臨海副都心に大開発用地を取得した住友不(8830)は2日連続で高値更新。そして、三井不(8801)はこの日更新した。東急不は昨年6月高値480円台回復が目標値となるが、主戦は、住友不であろう。住友不は昨年8月高値2165円を射程圏に捉えており、1年半弱もみ合う間に蓄えた買いエネルギーからもう一段上を狙った相場への発展に期待したい。

◆元気組は、ジャスダックやマザーズ市場のネット関連株。先に、サイバーA(4751)やさくらネット(3778)を注目したが、この日はサイバーAが4連騰。昨年12月後半からの18万円台前半のもみ合いを一気に上放れ、昨年3月高値を更新。06年9月以来4年4カ月ぶりの高値水準に上昇した。それでも、バリュエーションから買い余地がある。先行き期待度の高いコミュニティサイト運営に加え、スマートフォン関連株としても注目される。急騰の反動はどこかであろうが、中期的には、買い場を探したい銘柄のひとつだ。●また、航空機用金属チタン関連として本年当欄注目株の大阪チタ(5726)が8%を超える大幅高で、一気に4200円台に乗せ、昨年4月高値4280円にあと35円と迫った。インドの格安航空会社が欧州エアバス旅客機を180機受注したとの日経報道が引き金。ここまで、中期相場を示唆する26週線沿いの上昇基調を描いており、昨年4月高値突破から一段高の相場に期待。●中外炉(1964)も322円台を付け昨年来高値を更新。08年10月以来2年3カ月ぶり高値となり、320円台の上値関門突破へあと一息と迫った。昨年12月にはベトナムで、日韓仏5社で建設費5000億円の受注が内定しているが、テクニカル好転が株価を押し上げると見てよさそうだ。●こだわりのマクドナルド(2702)は2013円の200日線タッチで下げ止まるか、1980円前後にある52週線まで見に行ったところで値幅調整が完了するのか?ウォッチング継続中!。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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