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2009/01/30

◆30日、1月最終売買日の日経平均株価は4日ぶりに急反落し4日ぶりの8000円割れで終った。29日に米国で発表された経済指標悪化、株価急落が嫌気されたうえ、国内経済指標の悪化、企業業績の相次ぐ大幅減額修正発表が売りを誘った。そして、前日発表された今3月期業績予想の相次ぐ大幅減額修正に続き、きょうがピークとなる今期第3四半期決算発表でも通期業績予想の大幅減額発表が相次ぎ、場味が悪化した。

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◆日経平均は年明け4週目にようやく週足陽線を引いた。が、1月月足はほぼ1000円幅の陰線となり、二番底確認の条件である昨年11月戻り高値9521円更新にはいたらなかった。週明けから2月相場、1月7日高値時に上値関門となった75日移動平均線は8480円まで下げてきた。オバマ・マジックで米国及び世界景気後退に楔を打てるか、その前に、市場は「弱気の虫に」ギブアップするのか時間はそう多くは残されていない。この日、筆者がウォチングしている好チャート小型材料株、チャート好転が予想される小型テーマ関連株は日ごとに上げ下げはあるものの、底入れ・中勢上昇基調を継続している銘柄も多い。

◆昨年末12月26日号で、「実は、個人的には好きではないのだが、注目点もあり見守っていこうとおもう」と記した後、当欄に紹介してこなかった銘柄がある。イーアクセス(9427)だ。1月14日には4万7850円まで下落したが25日移動平均線、75日線にタッチしたところで下げ止まり反転。1月下旬の星取表は9勝1敗1分となり、きょうは一時3400円高の6万2700円まで買われ、昨年9月22日以来4カ月ぶり高値となった。10月28日に付けた上場来安値3万9050円を大底に、反転。12月17日4万4000円を二番底とした上昇基調を鮮明化させてきた。チャートにはダマシも入っており、油断できないが、今週、最上位にある52週線を昨年9月12日の週以来上回った。また、遅くとも再来週初めまでに25日線が200日線を上抜くゴールデン・クロスも示現する。

◆前号紹介の介護関連銘柄で業界最大手のニチイ学館(9792)が7連騰となった。一時1434円まで買われ、昨年9月の戻り高値に迫る勢いだ。そして、当時は越えられなかった52週線を今週突破した。02年7月高値以降は長期続落基調にあったが、昨年10月に2度780円の最安値を付けての反騰相場だ。前号で記したように、介護制度始まって初めて介護報酬が今年4月から引き上げられることを背景に、先行き業績不安感が後退していくことが株価をゆっくり高みに誘ってくれそうだ。

◆業界最大手が動けば、あとに関連銘柄が続く。出来高薄の介護関連銘柄のなかで、出来高がそこそこあるメッセージ(2400)に期待したい。今09年3月期業績予想は連続2ケタ増収、2ケタ営業利益が期待でき、予想PER9倍台はいかにも割安感が強い。発行済み株式総数は20万株にとどまるうえ、外国人持ち株比率17%、投信比率14%で浮動株比率は14%にすぎない。1月26日に急騰した反動安局面だが、最悪9万円台まで上昇してきた75日移動平均線が下支えするとみてここからねらっていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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