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2014/07/07

◆週明けの市場で日経平均は前週末比57円69銭安の1万5379円44銭と反落した。1部市場の出来高はといえば16.8億株と6月17日以来の低水準。前週末、活況裏にほぼ5ヵ月半ぶり高値を付けたうえ、米国市場が祝日休場とあって、海外勢の動きが鈍ったことから、買い一巡後は様子見気分が広がった。そんななか、短期資金が値動きの軽い銘柄に買い向かったジャスダック市場では、ジャスダック指数がほぼ7年5ヵ月ぶり高値となった。6月後半から調整色を強めているマザーズ市場や1部市場からの乗り換えの動きが強まり、7月入りとともに弾みが付いている!?この日の出来高は前週末比倍超の2.78億万株に拡大、2月4日の今年最高2.44億株を更新した。売買代金も2277億円と5月28日の今年最高2033億円を更新する活況ぶり。出来高トップの日本通信(9424)は前週末の2643万株から1億4218万株(売買代金は1632億円)と一気に拡大し東証1部トップのアイフル(8515)の9696万株(同641億円)を圧倒する全市場1位となった。日本通信が勢い付いたのは6月後半。23日に信用取引の規制措置緩和発表があり、ヨドバシカメラと組み月2357円からと競合より格安スマホを発売、総務省の15年度にもSIMロック解除義務化方針報道・・と続いたことで買いが買いを呼ぶディーラー相場に発展した!?■ただ、1部市場出来高は20億株台後半に脹らむことは少なく、5〜6月後半以降の戻り相場では、週間出来高が10〜11億株台と伸び悩む。もっとも、この戻り相場を先導したのは、昨年4兆円近い売り越しとなった信託銀行。2ヵ月で9600億円超の買い越しとなったもの。ただ、これは、6月末までに買いを執行せよと釘をさされた国家・地方の2公務員共済と私学共済の買いが入ったことが主因。7月入りの現時点ではその買いは一巡したともようで、7月相場には需給面で?マークが付いたか・・。もっとも、早急な判断はやめよう。■3連休明けとなる米国市場動向が引き続いて注目点となる。それは、米FRBが金融緩和策を継続するかとの問いに対する答え次第で方向が転換すること。当局はなお姿勢転換は早いとみているとの指摘が多いという・・が。

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◆当欄ウォッチの消費関連など内需関連では明暗がくっきりと分かれた。●3-5月営業利益が4割減となったイオン(8267)は5%超の大幅反落。一方、●当欄注目のセブン&アイ(3382)は営業5%増だった。ただ、株価は4日に半年ぶり高値にあと2円と迫ったこともあって小反落だが・・。●ローソン(2651)は18%増で1月以来の高値圏、●良品計画(7453)は16%増で1Qとしては過去最高を更新した。株価は3日に2000年8月以来高値を付けたばかりとあってわずかならがも3日続落となったが・・。■伊藤忠が出資比率を引上げるファミリーM(8028)が4カ月ぶりの高値水準へ。また、●1-6月期営業益が過去最高のアサヒ(2502)は上場来高値を更新。●そして、当欄主戦のプリマハム(2281)は270円の年初来高値を付け、昨年5月高値294円を臨む位置まで戻してきた。6月上旬にはハム・ソーセージなどの加工食品の10%値上げ、40品目は内容量減の実質値上と消費者には残念な動きも、今期減益予想とする同社業績への期待感につながる・・?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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