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2014/05/13

◆日経平均は前日比275円高、1万4425円44銭と大幅反発で終了した。海外からの朗報が背景だ。12日の米国市場では、中国の景気回復期待、中国4月マネーサプライ大幅伸張からニッケル、原油など商品先物市況が急騰、さらに、中国が海外からの上場企業への投資制限緩和方針を発表したとあって、NYダウ、SP500種指数とも過去最高値を更新した。で、東京市場の時間・・。海外市場の円続落の流れに東京円も続落展開となり、東京株式市場でも朝方から幅広く買いが先行した。もっとも、買い一巡後は1万4000円台前半で高止まりした。200日移動平均線に対してはなお230円強、52週線には200円強足りず。長期線をクリアし上昇基調に転じるには、もう一段高が必要であり、明日以降も海外市場からのサポートが欲しい・・。海外勢が世界同時株高の流れを背景に日本株買いを継続するかどうかが「鍵」は、これまで通りであり変わりそうにない。 海外高は日本株のトップランナーが海外のヘッジファンドであることから、後押し材料ではある。しかし、アベノミクスの成長戦略が不透明になっていくなかでは、限定的となると心得て置くべきか。海外高=日本株安などは想像したくもない。■この日の日経電子版は、「何よりも日本株市場にエネルギーが乏しいことは、日立(6501)の逆行安で明白」と記した。「前日、23年ぶり最高益更新という記念すべき決算を発表した。東証1部の8割近い銘柄が値上がりする中で、一時は4%安の699円と年初来安値まであと1円に迫る水準まで売られた。終値でも21円安の710円と終日さえない展開」とし、「今15年3月期業績見通しは、連結営業利益は前期比5%増の5600億円と2期連続最高益更新を見込むが、純利益は2300億円と同13%減益の計画。市場予想に届かず失望を招いた。」と記した。基本的には、純利益は会社側の恣意的な部分が多く、当欄は営業利益を第1、経常利益を第2の株価指標としているのだが。もちろん、売上高増がついてこなければ、継続的な増益基調は不可能だ。

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◆さてさて、プリマハム(2281)は会社側の毎度お馴染みの「今期経常利益は減益予想です」は今期予想でも続けた。期中の業績増額発表は例年通り考えないほうがよい。前期は日経報道に対して、後出し増額発表となったものだが、正式発表まで数える日はわずか。52週線は下げに転じているのは「嫌な感じ」だが、会社側のディスクローズ姿勢からは、月足ベースの「長期移動平均線(24カ月線)沿いの上昇基調から転落しない限り持続」との当欄姿勢は変わらず。●前号でも記した綜合警備保障ALSOK(2331)は前日までの大幅3連騰に加え、この日も一時、07年1月記録の過去最高値を2円だが更新した。が、目先目標達成感?から4日ぶり急反落で終了・・。ここは売り一巡を待ちたい。●なお、セブン&アイ(3382)はなお、4000円前後の固めから上値追いに期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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