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2010/01/26

◆日経平均は前日比187円安の1万325円引け、TOPIXも下げとともに4日続落した。日経平均は後場、下げ幅を拡大し、昨年12月22日以来の安値水準となった。25日の米国市場では、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長は再任の方向にあるとされ、NYダウが4日ぶりに反発した。ただ、それまでの下げ幅に比べ小幅な戻りにとどまった。加えて、中国が一部銀行の預金準備率を引き上げたことから、円が主要通貨に対し上昇し、アジア・太平洋株式はそろって急落。東京では輸出関連、金融セクターが下げを主導し、TOPIX業種別株価指数はほぼ4カ月ぶりに全33業種がそろって下げた。■昨年11月安値から1月15日高値までほぼ2カ月間全般相場をリードしてきた海外投資家だが、世界経済の2大エンジンとも言うべき米国、中国の金融情勢にアゲインストの風が強まっているとあって、日本株買いの継続は当面望み薄となる?米国では金融規制強化に伴う金融界の混乱懸念、中国では金融引き締めに伴う経済の足踏み懸念がある。が、中国政府は政策上一定の高さの経済成長維持が不可欠。アクセルとブレーキの踏み方がタイミングを外さないことを願うしかない。

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◆日経平均はほぼノンストップでほぼ2カ月間走ってきた。次は、29日をピークとした決算発表を見直し、なお、サプライズがある銘柄をピックアップするか?ただ、今回の下げは、中途半端な押し目買いで対応できる程度で終るとは限らない。ここは、「買いは慎重に」の姿勢で臨みたい。従来、13週線が下値サポートラインだった銘柄は26週線まで下げるかどうかを確かめた後でも買いは遅くない。●日電産(6594)が3日続落し、9週間ぶりに6週移動平均線を割り込んだ。11月安値からでも2450円、36%上昇したとあって、動きが止まれば、利益確定売りが出るのは当然。海外勢の買いがリードしたが、はしごを外された格好であり下げても仕方はない。同社は、前09年3月期後半から推進してきたWPR(利益率倍増計画)が奏功、今10年3月期連結営業利益は減益予想から一転2ケタ増益見通しに修正した。株価は、08年12月に付けた13年ぶり安値3130円を大底とし、上昇基調に転じ、6週線及び13週線に下支えされたほぼ一本調子で上げてきた。今回は13週線ではなく、昨年11月と同様に26週線まで調整するかに引き続き注目したい。●東芝(6502)は「10年3月期営業損益が100億円程度の黒字になったようだ。前年同期の1588億円の赤字から大幅回復になった」と今朝の日経新聞朝刊が伝えたものの、前日終値を上回る場面はなく、500円を割り込み、26週線にあと3円ののり代を残すだけとなった。相場的には、出遅れた日立(6501)が人気を得始めたころから同社株は下げに転じ、1月15日には昨年来高値を更新する勢いはなかった。昨年11月安値時には26週線が下支えしたが、今回は、下値調べが長引きそうだ。ここは、「休むも相場」と様子見にとどめたい。

◆小型株では、日本調剤(3341)は反落も週足は上昇基調にあり、2000円割れがあれば拾いたい。急いで買う局面ではなさそうだが、相場全般の動きを横目に、下値を拾って行けばよい。日清医療食(4315)とともに下値底上げチャート継続に期待したい。●楽天(4755)が13週線を割った。26週線に接近する場面があれば拾うべきか。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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