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2008/12/09

◆日経平均株価は66円高の8395円と続伸。出来高は20億株弱も売買代金は1兆5058億円と引き続き低水準だが、前日の8000円処からの浮上に続き、一時11月28日以来の8500円台乗せ目前まで上昇した後、利益確定売りに上値を押さえられた。TOPIX業種別株価指数値上がり率上位は、証券・商品、不動産、海運、鉱業などこれまで大きく下げてきた業種が並んでおり、買い戻しが先行する相場がうかがえる。

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◆米国株が反発を強めている。気の早い向きは、S&P500種株価指数が直近安値から20%超上昇したといって、定義上で13カ月の弱気相場が終了し、強気相場に入ったという。ファンダメンタルズ抜きのテクニカル面からの見方だが、悪材料をこれまでたっぷり織り込んできただけに、上値を試す動きはもう少し続く?

◆マクドナルド(2702)は、前日大幅高し2000円台乗せしたことから利益確定売りが出やすくなっていたうえ、9日付けの日経新聞朝刊が、「直営店をフランチャイズチェーン(FC)化する際の会計処理で、店舗売却益を売上高に計上しており、実力が見えにくい」と報じたこともあって急反落した。ただ、終値は2000円台を守った。日経紙の記事は、同社がこれまでの直営店方式からFC化を進めるなか、FCへの店舗売却益を売上高にオンする率が高まることが背景。ただ、この日発表した11月度既存店売上高速報は、前年同月比14.4%増と2ケタ増となり増収幅が一段と拡大した。11月度の月次レコードを更新し、07年1月より23カ月連続の月間売上レコード更新となった。全店売上高は前年比34カ月連続でプラスだ。また、関東圏では11月28日から大キャンペーンを実施しつつ、「クォーターパウンダー・チーズ」「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」を先行販売しており、12月度への期待感が高い。筆者は「食べるだけのマックが、新たな動きに入ったことで、投資先として注目されるようになった」と見ている。●ちなみに、米マクドナルドも8日発表の世界既存店売上高が前年比7.7%増となり、総売上高もドル高の影響をはねのけ1.9%増となった!

◆気象コンテンツ最大手のウェザーニューズ(4825)が続伸。昨年12月安値465円をボトムに、今年7月の年初来高値1733円をトップとした三角保ち合いを上抜き、上値を試す動きが始まったか。日足ベースの移動平均線が1300円処に収れんしつつあるなか、前日にその移動平均線を上抜き、きょうは1400円台に上放れてきた。好業績の予想PER16倍台の割安銘柄とあって、まず、打診買いしたい。

◆吉野家HD(9861)も前日に75日移動平均線を上抜き、きょうも続伸した。11日には25日線が75日線を上抜くミニ・ゴールデンクロスが実現し、上昇基調が鮮明化する見通しにある。同社社長は不採算のラーメン事業からの撤退も視野といい、本業路線回帰が見えつつある。「牛丼は食べるが、値動きが悪く株式投資には向いていない」といわれてきたが、10月10日の上場来安値6万8400円から、同月28日に二番底をうち、10万円台を回復してきた。5日、25日、75日の各移動平均線が9万円台後半に収れんした後、上放れてきた。これもまた、まず、打診買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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