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2013/03/07

◆長期下降トレンドが終止符を打ったように見えるのは、筆者のひいき目か?日経平均株価が大天井を打ったのは、筆者が証券会社で調査部にいた頃。バブル天井となった1989年大納会終値3万8915円87銭。もっとも、銭単位までは記憶していなかったが。その大納会高値から、08年7月高値1万8300円に向かって線を引いた延長線を、この日終値が上抜いたか上抜く寸前なのか?が、チャート上で鮮明には見えないのだ。■この日、日経平均株価は小幅ながら6連騰し3日連続で昨年来高値を更新。前日比35円高の1万1968円で終了した。一時1万2069円と上げ幅を拡大し、リーマン・ショック時の08年10月以来4年5カ月ぶりとなる1万2000円台回復場面もあったのだ。6日発表の米2月民間部門雇用統計で改善基調にあることが確認され、米FRB公表のベージュブックでも経済成長がうかがえたことから、リスクをとる動きが強まり、ドルが上昇し円は反落。NYダウも連日で最高値を更新したことから、東京市場も朝方から買いが先行したのだ。もっとも、直近で大きく跳ね上げてきたうえ、7日の欧州中央銀行(ECB)理事会や8日の米2月雇用統計発表を控え、引けにかけて利益確定売りに上値が重くなっていったが・・。■もし、長期にわたり下落中の日経平均がトレンドラインの上に出てきたとなると、「強気」度を引き上げねばならない。「安倍のミクス」が「アベノミクス」に発展する前に「期待感」で買っていくことになる?もっとも、米FRBのじゃぶじゃぶの金融緩和があっての景気浮上気配であって、金融緩和と逆方向に向かうものならば、すってんコロリとなってしまうのだが・・。もしそうなれば、当欄の内需関連を主とし、一部、独自に魅力を持つ輸出関連など主力株を従とした構えは厳しい状況となる可能性が高くなっていく。

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◆さて、プリマハム(2281)は2月27日出来高の44%程度、1755万株の商いだが、同社株としては数年単位でしか見られない大商いで、一時、34円高の235円と1997年6月以来ほぼ16年ぶり高値を付けた。が、終値は212円と「上ヒゲが長く実線陽線の短い嫌な足」となった。短期的には、波乱ありとみて利益確定売りしたい。もっとも、同社株価は「この10年の企業体質の変貌を株価はまだ十分に織り込んでいない」と知友アナリストは記述しているのだが。といっても、昨年11月後半のリポートでの話しだが。この間に株価は十分満足するほどに上昇した・・。アナリストは言う、同社業績は10年以上の赤字たれ流し時代から大きな変貌を遂げ、「今や国内食品企業では数少ない過去最高益を継続的に更新する企業」となった。一貫してハム・ソーセージの生産性向上に取り組んできたことが奏功した。加えて、子会社で行なっているセブン&アイ(3382)向けベンダー事業がもうひとつの柱となっている。その子会社の売上高経常利益率は4.1%と加工食品事業のなかではもっとも高いものであろうという。ちなみに、有利子負債は10年間で600億円から200億円と3分の1に減少した。波乱期もまた、長期買い場探しの時と見れば、良き哉といいつつ迎えよう。昨年暮れ前からここまでプリマハムと楽しい関係が続いてきたことに感謝。何よりも、52週線沿いの美しい上昇基調にあったことは記憶して欲しいもの!他の銘柄でも応用が利く美しいチャートにも感謝!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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