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2013/06/26

◆日経平均株価は前日比135円安の1万2834円と3日続落した。25日の欧州主要株式市場は5日ぶりに反発し、米国株も良好な経済指標(耐久財受注額、住宅販売件数が予想を上回り、消費者信頼感指数は改善)の発表を受け反発した。そして、「中国人民銀行が25日に金融安定のために複数の金融機関に流動性を供給したと発表した」と伝わり、中国・上海総合指数は小幅高で始動。米金利上昇を受けNY外為市場に続き東京外為市場でも円が反落。3日連続の好発進となった。しかし、中国株が下げに転じ、円が下げ幅を縮小したことから、先物主導で売りが広がり3日連続の尻すぼみ展開・・なった。そして、東京市場はアジア・太平洋地域の全株式市場中でインドとともに数少ない下落市場に・・。■業種別株価指数は全33業種中28業種が下げ、5業種が上昇するにとどまった。値下がり率1位となったのは海運。バルチック海運指数が14連騰したにもかかわらず反応はなく、3日ぶりの急反落。前日に値上がり組に入った反動ではないだろうが、世界のマーケットが「売り屋」主導から抜け出せないでいる。こんな時は、無理をして、荒れた市場に参加する必要はない。もう少し、先を見渡すことができるまでは、ウォッチングを続けるしかない。兵糧攻めは怖いから、下手に鉄砲打つのは止めて、中期上昇基調銘柄をピックアップして、様子をうかがうことにしよう。

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◆中期線沿いの上昇基調にあった銘柄群の再チェックがまだ、出来ないでいる。日足ベースでは75日線、週足なら26週線、月足なら6カ月線沿いの中勢上昇基調の銘柄群がどのくらい減ってしまったか、チェックする必要があるのだが・・。内需関連では、●セブン&アイ(3382)の5月高値からの調整場面を引き続きウォチッングしている。また、同社グループの●セブン銀(8410)も直近で久々にチェック、ウォッチングを開始したばかり。■そして、4月に付けた株式分割後高値913円から一本調子の下げでこの日502円まで下げてきた一六堂(3366)は前週まで連続陰線が8本となり、52週線攻防の只中。しかし、第1四半期の悪化は日経が先日、観測報道済みだ。日本株相場の環境の悪化を除けば、裸の線に株価は下げてきた。ただ、第1四半期の大幅落ち込みは第2四半期に挽回も、上期は減益決算になりそうだ。既存店売上高がプラスに転じていないこともあって、あわてて買う必要はない。といっても、高値の保有株でもこの水準で処分する必要はないと見ている。逆に、月次で世間が資産効果に沸いているか?をチェックしてから動きだしてよい。それまでに、52週線前後で株価が下げ止まり、底値を形成する必要がある。なお、今期の新規出店は少ないものの、不採算店は前期に閉鎖済み。居酒屋チェーンでも漁港で直接買い付ける権利「買参権」を保有しているため原価率は低く、その分、営業利益率が高くなっている。後押しする風を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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