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2014/09/04

◆日経平均株価は前日比52円18銭安の1万5676円18銭と4日ぶりに反落した。3日の米国市場は、NYダウは小幅反発もS&P500種指数、ナスダック総合指数は反落とまちまちの動きだった。ウクライナ東部での停戦に向けロシアとウクライナが合意、ブーチン・ロシア首相は最終的な合意にむけ5日の会合で成立するとの見方を示した。ただ、オバマ米大統領は慎重な姿勢を維持した。米7月製造業受注は市場予想にはとどかず長期金利が低下し円は対ドルで反発した。東京市場では米市場の反発に加え、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果待ち、この日の日銀金融政策決定会合で政策据え置きを決定、5日ぶりに反発したことから、利益確定売りが先行。後場はジリジリ下げ幅を拡大する展開となった。■出来高は前日比3億3865万株減の21億233万株と3日ぶり減少に転じ、売買代金も3273億円減の1兆7404億円と減少、週前半まで続いた低レベル水準まで後退した業種別株価指数では、26業種が下げ、7業種が上昇と4日ぶりに値下がりが勝った。8月相場で2020東京オリンピック大会に向けた再開発の動きなどを背景に高値更新銘柄が相次いだ建設株は利益確定売りが広がり4日ぶりに急反落、値下がり率1.77%で1位。海運、その他金融、金属製品、5位鉄鋼と続いた。値上がり率1位は鉱業で1.58%、2位紙パルプ、3位ガス・電力、4位保険、5位食品。

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◆3日発表の主業態「丸亀製麺」8月既存店売上高が前年同月比15.7%増と同社エポックメイキング的な伸びとなったのはトリドール(3397)。株価は8月1日安値855円でW底を打った後、上昇基調が続いていたもので、この日の一時急騰で安値から1.4倍化したもの。ただ、前場中に1235円と年初来高値を更新した後、後場に極小幅な値動きに終始し前日比変わらずで終了した。短期急騰とあって、調整色を深める可能性が高い。当欄は、しばらく様子見。日足チャートが上・下どちらの方向に動くか見極めた後、「打診買い」から始めたい。■今期連結経常利益は前期比19.6%予想。しかし、増額修正期待が高まったことが買いを誘ってきたもの。3日発表の主力業態である丸亀製麺既存店売上高が前年同月比15.7%増と大幅伸張したことが買いを誘った。「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは同日付けブログで、「テレビで武井壮がCMをしていた『肉盛うどん』の好調によるもの。通常のかけうどんの280円にプラス300円の580円となる肉の量も半端ではなく多く、原価率も通常よりは高めである。肉盛りうどんの好評で客単価も6.8%のアップとなった。CMは同社初の全国放映であり8月に1ヵ間放映。肉盛りうどんは夏の暑さを乗り切ろうとスタミナ新メニューとして9月23日までの期間限定商品となる」とし上期増額修正の可能性を指摘。そして、「その原価率が通常よりも高目であり、CM費用もかかっている。ただ、採算を考えて出していることから」、実際の売上高は会社側の当初想定を上回っていることもあり、業績面ではかなり上振れが期待される。「通期決算に関しても増額修正となる公算があろう」と指摘した。●7月当欄紹介で、首都圏で低価格「中華食堂日高屋」をチェーン展開しすえうハイデイ日高(7611)は8月反落も、切り返しこの日高値を更新した。ここから株式分割落ち以前の2月高値、1月年初来高値2606円を取りに行く格好は変わらない。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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