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2005/02/09

◆新日鉄(5401)が昨年10月12日に付けた275円の昨年来高値を更新した。ほぼ4カ月ぶりのことだ。これは、時価総額からみてM&Aされても仕方がない割安に放置されていた住金(5405)がそれではとばかりに昨年4月の高値を更新したのに続くもの。◎鉄鋼株の先行指標であった東京製鉄(5423)は何度今3月期業績見通しを増額修正しても下値切り上げチャートに復帰できない。幸い、あす5円高で52週移動平均線へのプラスかい離を5週間ぶりに回復する。中期線の好転。ただし、信用買い残1424万株は重荷。来週以降、テクニカル面で好転するかを注目したい。◎住金は75日移動平均線(12月からは25日線)に下支えされ、◎新日鉄は厳しい場面を200日線が支えし上昇基調を維持した。新日鉄の新値更新のキーポイントは、今3月期増額の余地がある上、来期も原料高を製品価格引き上げで吸収することで2ケタ経常増益が見込める、との見方が強まったこと。◎では、昨夏本欄の注目株だった合同製鉄(5410)は?12月以降の安値シーンで52週線が下値サポートラインとなり、下値を切り上げてきた上、今週末には4カ月ぶりに26週線を上回る可能性が高くなっている。こちらも下げの過程で信用買い残が増えているのが気になるが、470円台への戻り相場は十分期待できそうだ。◎鉄鋼専門商社では、住金物産(9938・大証)は上昇基調が続いており、昨年4月高値以来の上値抵抗ゾーン突破から一段高に期待。日鉄商事(9810・2部)は昨年10月以来の上値ネックライン突破目前だが、これも上昇ピッチ加速に期待。

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◆ライブドア(4753・マザ)によるニッポン放送(4660・2部)株大量取得は、フジテレビ(4676)によるニッポン放送へのTOBの最中であり、敵対的M&A時代に向けた法整備を進めているなかでのことだけに注目度は高い。もし、ライブドアが村上ファンドの持ち株を取得すれば過半数を超える株式を取得することになる。フジテレビはどうする?また、ライブドアは大量の私募転換社債発行が足を引っ張る可能性が残る。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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