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2012/08/16

◆日経平均は前日比167円高の9092円と急反発し200日移動平均線を回復した!7月6日以来6週間ぶりのことだ。米国市場で日米金利差の拡大を手掛かりに円売りドル買いが広がったことから、東京外為市場でも円は対ドルで3日続落し追い風となった。東京株式市場は朝方から買いが先行し日経平均は早い時間帯に9000円台を回復。引けにかけて上値が切り上げる展開となった。前日にシャープ(6759)が1971年11月以来ほぼ41年ぶり安値を付けるなど厳しい状況を見たこともあって、先物の裁定買いや買い戻しなどが広がったようだ。このまま、200日線をプラスかい離した水準で推移できるかひとつのポイント。そして、7月4日に付けた9136円の直近高値をクリアした時、「6月安値6238円を基点とし、7月安値8328円を二番底とした上昇基調入り」が実現することになる!もっとも、「欧州債務危機」を棚に上げたうえでのことであり、はっきり上昇基調入りするのか、それとも、欧州懸念が噴出し世界株式市場は再び失速していくのか?の回答は見つかっていない。前者の「上昇基調入り」を願いたいが、フタを明けて見なければ分からない・・。

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◆ファンコミ(2461)が1.1万円高の11.9万円と大幅高した。知友アナリスト有賀泰夫氏が5月にブログで発表した「スマホ広告拡大で注目される企業」に沿ったかたちで、ここまで何度か当欄でも紹介してきた銘柄のひとつだ。前日取引終了後に発表した7月度の単体合計月次売上高が前年同月比45.8%増と大幅に増加したことが見直し買いを誘ったのだ!パソコ向けは24.8%増だったのに対しモバイル向けが95.8%増と高水準の伸びをキープしたことが主因だ。有賀氏は5月のレポートで、「月次広告出稿が増大の兆候が表れた」といい、●サイバー(4751)、インタスペス(2122)、ファンコミなど・・を紹介した。そして、ファンコミが15日取引終了後に月次売上高動向を発表した。同社の対前年同月比を棒グラフ化すると、昨秋の一ケタ台の伸びを大底とし伸び率がどんどん高まっていることが鮮明化する!株価は、きょう一本立した。26週線沿いの上昇基調から11万円前後にあった5月以降の上値ネックラインをクリアしたのだ。

◆朝日インテック(7747)が5日続伸した。上げ幅を拡大し2日連続で年初来高値を更新した。打診買いした後、様子をうかがって追撃買いのタイミングを計ろう。昨夏以降の上値ネックライン2100円〜2200円をクリアしたことで一段高期待?が高まりそうだ。8月20日〜31日にかけ、自己株式を除く発行済み株式総数の1.8%に当たる28万株、6.3億円を上限とした自己株式買いを発表したことが引き続き手掛かり材料視された。同社は治療用カテーテルシステムなど医療用器具製造を手掛けており、タイとベトナムでほぼ全量生産する。株価は、リーマン・ショック時の08年10月に上場来安値200円まで下落して大底入れ。12年6月期の業績悪化はあったが、11年6月期にかけての回復と今13年6月期業績急回復予想を背景に、概ね52週移動平均線沿いの上昇基調にある。この日、08年1月以来の2300円を付けたことで、新たな相場に入ったとみている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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