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2013/09/09

◆前週末とは様相が一変した。日本時間8日に2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決定したことから投資家心理が好転したもの。建設関連株や不動産、倉庫など土地保有会社などから幅広く買いが広がっていき、結局、33業種中32業種が上昇した。朝発表された4−6月期GDP(国民総生産)改定値が年率3.8%増と増額修正されたことから、円を売る動きに繋がったことも後押しした。■値下がりした1業種・その他製品は業績とかの理由ではなく、6日に日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄の定期見直しに伴う新規採用銘柄を発表したが、任天堂(7974)が本命視されていたものの、日東電(6988)に決定。日東電が大幅高する一方、任天堂株に失望売りが広がったもの。7月24日に1万4430円の11年7月以来の高値を付けた後は、ジリ貧基調となっていたが、救世主が現れないまま、ムチ打ちが続いた格好・・。五輪関連株の範疇に入らないこともあって、中期相場を示唆する26線移動平均線をこの日、大幅に2週間ぶりに割り込むことになった・・。

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◆問題は、朝の寄り付きで、大量の買いが先行し、高値取り付きとなった銘柄が多いことだ。当欄注目の道路・建設関連でも、主戦と恃む●ショーボンド(1414)は、朝の寄り付きが490円高の4500円で5月に付けた今年最高値を更新した。しかし、終値は305円高の4315円で日足陰線に・・。●横河ブHD(5911)も同様で、多くの投資家が高値に取り残された格好のまま・・終了した銘柄は多い。これまで、市場に入ってこなかった投資資金が流入したものの、高値掴みでは、失望が広がってしまう。道路最大手の●NIPPO(1881)は前週末の高値を上回って終了したが、7月高値には200円強の上値を残したまま、これも陰線足だ。また、大手ゼネコンの大成建(1801)、清水建(1803)、鹿島(1812)もそろって、上放れてスタートし年初来高値を更新した。が、日足陰線が宙に浮いた格好で終了した。あす以降、さらに、上値を追っていく相場に発展するか、あるいは、短期間の調整で、再度、上値を更新していく格好になるか?どうかが目先のポイントとなりそうだ。もっとも、いずれも、長期的には26週線や52週線沿いの上昇基調にあることは強みだが。●さて、前週4日号で、疲労回復物質「イミダペプチド」の注目度が急上昇中、と記した大阪大発のバイオベンチャー・総医研HD(2385)も、五輪関連銘柄として先行き陽の目を見る時がくると当欄は期待している。アスリート達のトレーニングに疲労回復物質「イミダペプチド」が取り入れられつつあり、コンビニでも販売し始めた。「疲労」を長年研究してきた同社だが、マスコミに紹介されつつ少しづつ認知度を高めてきた。後は、いつ、爆発的に「イミダ」が売れ始めるか?だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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