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2015/10/28

◆日経平均株価は前日比125円98銭(0.7%)高の1万8903円02銭と反発した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、出来高は前日比1.78株減の17億1993万株と6日ぶりに18億株台割れとなり、終日上値の重い展開となった。円は小幅続伸推移となったうえ、前日の米国株続落やこの日のアジア株式市場で中国、香港、インドなど軟調展開となるなかも、前日は80%超の指数採用銘柄が下げていたこともあり、売り一巡後は、上げに転じた。

 今期業績予想の増額修正を増額修正した指数寄与率が高く、前日に通期業績計画を上方修正した東京エレクトロン(8035)が野村証券の投資判断引き上げもあり444(6.58%)高の7189円と大幅反発。先行き受注に楽観的の見方が浮上してたされたファナック(6954)や出資先のアリババの増収増益決算が材料視されてとされてソフトバンクグループ(9984)も178円(2.7%)高の6780円となり、ファーストリテイ(9983)も上昇するなど値がさ銘柄で日経平均株価を押し上げた格好となった。

 ただ、売買代金は値嵩株の上昇もあり120億円減も2.16兆円と4日連続で2兆円台を維持した。TOPIXも終値も前日比4.08ポイント(0.3%)高の1547.19と反発した。

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◆前日記したシマノ(7309)は2万200円と最高値を付けたものの、前月末1.7万円割れスタートとあって利益に反落、1万8350円安値を見たが、いったん、調整色を強め、調整一巡を待ちたい。もっとも、業容拡大や業績堅調を背景とした物色の流れは、次のステージに移っても続きそうだ。長期トレンドを下放れしない限り、トレンドに乗った銘柄の買い場面を探していきたい。

 同じく前回紹介の●星野Rリート(3287)も2.4万円高の131.3万円と6連騰となり前日記した長期相場を示唆する200日移動平均線を回復した。一時、103.2万円と8月11日以来の高値水準を付けており、4月最高値以降の調整終了→長期線クリア維持から再度上昇基調入りを果たすか?ここから、新たに、買い意欲を持ってウォッチングしていきたい。

 また当欄こだわり銘柄の日本空港ビル(9706)も20円高の6590円と小幅に4日続伸。一時6640円と8月上旬以来の高値水準に戻す場面もあった。同社はこの日大引け後に業績修正を発表しており、16年3月期連結経常利益を従来予想の113億円から132億円(前期は118億円)に16.8%上方修正した。一転、11.4%増益見通しとなり、2期連続過去最高益更新見通しとなった。200日線、52週線久々の回復であり。短期資金流入で高値波乱はあっても、幸いとみて、突っ込みを待って出ていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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