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2007/06/08

◆前日は、欧米株の大幅安を横目に「珍しく」頑強だった日本株だったが、きょうは、欧米株価が金利上昇を受け大幅続落したことから、大幅安となった。欧米で金利・債券が上昇。日本でも前日、長期金利が10カ月ぶり高値水準まで上昇したことが引き金となった。また、日本以外の株式市場が舞い上がっていたことが最大要因ともいえる。本欄5日号では、「政府のガス抜きを意識した中国株式市場の暴落だけではなく、米国株も(中国と同様な)急落シーン含みの最高値更新相場だ」と記した。いわば、米国株は「ガス抜き」のように急落場面があっても不思議ない状況を迎えていたといえる。そして、「予想の範囲内の下げであって、致命傷にはならない」はずだ。

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◆直近、中小海運株に代表される中低位材料株は、打ち上げ花火のように相次ぎ急騰した、個人投資家など短期資金が群がり値上がり率上位に並んだ銘柄群の多くは、「上ひげが長く実線が短い」、週明け以降、反動安に転じる可能性が大きなことを示唆するチャートを描いている。注目はやはり不動テトラ(1813)の動き●前号で改めて紹介した日製鋼(5631)もまた、今年大発会から株価は2.1倍化し、今週の上ひげ86円に対し陽線の実線は85円最高値圏で出たのでは、いったん調整期入りか。中長期的な業績拡大を踏まえて、投資判断「中長期強気」で「突っ込み買い」とする。●これは、岡野バルブ(6492・東2)も同様。先は長いのだ。●そこで、30万円台前半水準に落ちてきたところを拾ってほしいのがトウアバルブ(6466・東2)だ。三菱重工向けバルブに強みを持ち、現在は岡野バルブ同様にメンテナンスが中心だ。5月1日に上場来高値46.8万円をつけた後、一息ついているが、「中長期強気」は不変。前号紹介の第一実業(8059)に加え、かつてベトナムなど共産圏に強みをもっていた三菱系中堅商社の明和産業(8103)を「買い」推奨する。●二次冷却用ポンプで米国シェアほぼ100%といわれる帝国電機(6333)は、きょう、2885円の最高値をつけた。引き続き「中長期強気、目先突っ込み買い」、の投資判断とする。

◆日銀(8301)が3万円安したが、出来高は最低単位の100株のみ。金利上昇=不動産株売りの図式は微妙に訂正されつつある。6月中に発表される財務省の有識者会議がまとめる国有財産有効活用策が、首都圏・東京都心部の不動産関連株・含み資産株のもう一段上を目指す相場入りを促すきっかけになるかもしれない。NTT都市開発(8933)が5月の最高値30.5万円から調整期入り。引き続き突っ込みを待ちたい。片倉(3001)は煮詰まっており、三越(2779)は既に中勢上昇軌道入りしていると見ており、ここからは強気の買い姿勢をとりたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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