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2013/04/18

◆まさか!前号で久々に?取り上げたenish(3667)が一時500円ストップ高の2818円を付け、昨年12月の新規上場日に付けた上場来高値2571円を大幅に更新するとは!直近でネット関連株が動意付いていたことが後押ししたようだ。発行済み株式数が絶対的に少ないことから値動きが軽いとあって、動き始めると、値動きの軽さに皆がみな買い参入したものだ。当然、反落に転じると下げもまた急となるので油断はならない。それでもなお、投資冥利のあるセクターといえる。enishの場合、筆者が信頼する平成バブル期以前からの長い付き合いとなっている知友アナリストが先に買い推奨していたうえ、前号で記したように、「昨年12月に付けた上場来高値を取りに行くために必要なテクニカル面からの構えが整いつつある。ここから、短兵急の動きに転じるか?を注目する時を迎え」タイミングがうまくあったのであろう。「チャートは2月安値を大底とし、新値更新となれば、『W底』をうった後の、全く新たな初飛行相場に突入する!?」と記したように、2日安値から下値をジリジリ切り上げていたことが、買いを誘ったものだ。■さて、日経平均は前日比162円安の1万3220円と急反落。17日の欧州では、フランス政府による経済成長率予想の引き下げや欧州新車販売が2ケタ減となるなど相変わらずはかばかしくない経済が重し。また、米国ではFRBの金融緩和策継続に支えられ何とか景気減速懸念をかいくぐり低いながらも成長は維持している。前号で記したように18〜19日にG20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)がある。が、「アベノミクス」で「三本の矢」のひとつである「大胆な金融政策」を取り下げるようでは、日本経済再生は厳しいと市場は判断する。黒田日銀総裁の金融緩和策などの発言内容に注目したい!

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◆08年のリーマン・ショック後の世界経済を救ったというか、下支えしてきた中国経済の低迷や先行きが見えないことが、世界の金融市場、商品市場の足かせとなっている。と言っても、一党独裁の国。10年前に証券関係の7人が神楽坂で月1回集まり始めたのは、ゲストを各分野から呼び、その人の目でみた中国の状況を聞き、討論するためだった。進出した企業の立ち上げ、工場建設に至る中国流のしきたりなど壁、ひとの壁に驚かされたものだ。今、再び、集まるとすれば、当時の講師方はどのように語りはじめるのだろうか?

◆さて、11日に年初来高値でありHD化後の最高値3660円を付けた「日本強靭化関連」のショーボンドHD(1414)は年初来ここまで4カ月間3000円台前半でもみ合う相場となってきた。しかし、昨年2月以降、中期相場を示唆する26週移動平均線沿いの上昇基調にあり、3100円まで上げてきた。3200円割れは「買い」となるが、全般急落相場時以外は下げそうもない。まず、100株打診買いした後、様子見をし、26週線に接近する第2弾の買いタイミングを待とう。●同じチャートはきょう年初来高値を更新し、09年2月以来の高値を付けた横河ブHD(5911)も描いている。その上にあるのは06年1月高値1160円だ。ともに、国土強靭化関連のチャート好転前夜銘柄として注目するに値する。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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