2015/03/20
◆日経平均株価は前日比83円66銭(0.43％)高の１万9560円22銭と反発し、２日ぶりに昨年来高値を更新した。年明けは１月第２週に３週連続陰線を刻む軟調発進となったものの、第３週から上昇転換し９週連続陽線足(うち、１週は前週末比マイナスだったが)となった。前日のNYダウ、独DAXは下落も、円が対ドルで３日ぶりに小反落の展開となり、欧州連合(EU)首脳はギリシャに対しより具体的な改革計画求め交渉迅速化を求めると伝わったこともあり後場は上げ幅を拡大していった。JPX日経400は２日ぶりに最高値を更新した。売買代金は２兆6800億円とやや高水準だが前日比減少、出来高は３日ぶりに減少し21億3014億円にとどまった。１株当り売買単価は値嵩株人気が続いていることもあり、前日比低下も1220円と高水準での推移が続いている。省エネ相場で２万円台復活はできても、２万円台固めからもう一段上を目指すには、市場に新たなエネルギーを呼び込む材料が欲しいところだ。 もっとも、米国の早期利上げ警戒感が和らぐなか、国内景気・企業業績改善に加え、企業の株主還元策への期待感が高まっており、３月決算期企業の配当政策など株主還元策も意識され、軟調シーンでは買い向かう動きも期待できそうだ。
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◆業種別株価指数は23業種が上げ10業種が下落した。値上がり率１位は小売1.01％、２位ガス・電気1.01％、３位海運0.91％、４位証券・商品先物0.81％、５位サービス0.81％高。一方、値下がり率その他製品1.40％、２位鉄鋼0.79％、３位石油・石炭0.75％、４位空運0.73％、５位鉱業0.37％。 １位の小売は、20日付け日本経済新聞朝刊が「百貨店販売に回復の兆しが出てきた。２月の全国売上高(既存店ベース)は前年同期比同月比1.1％増と11ヵ月ぶりのプラスとなった。前年実績超えは昨年４月の消費増税後では初めてだ。」と報じており、買いに勢いが付いた格好。●三越伊勢丹（３０９９）は３日続伸し６日連続で最高値を更新した。13日に発表済みの同社２月売上高は、前年同月比6.5％増の470億5445万円と伸張し14年４月−15年２月累計は0.6％減の5931億2010億円に減少率は前月からやや縮小した。「春節・好天で春物衣料好調」との新聞報道の見出しの如く、婦人服・洋品が13.1％増の98.19億円と伸びただけでなく、紳士服・洋品も12.1％増の45.66億円とそろって２ケタの伸びとなり全体を牽引した。なお、春節中の中国人買いが話題となった三越銀座支店の同月婦人服・洋品売上高は25.3％増の12億円と大幅増となり、伊勢丹新宿本店伸び率12.6％の倍超の売上高だった！●３位海運は、NY原油反落、円安推移が追い風となり、一時トップとなっていた、郵船（９１０１）は４日連続で年初来高値を更新。10年４月高値397円に迫り、09年９月以来となる400円台回復が目前となってきた。19日のNY原油先物はクウェート石油省の「OPECはシェア維持のため減産を行なう計画はない」との発言から１バレル＝43.96ドルと反落したうえ、円が対ドルで３日ぶり反落展開となっていることも買いを誘っているもよう。商船三井（９１０４）、川崎汽（９１０７）、ユナイテド海（９１１０）、飯野海（９１１９）とそろって反発展開とあって、業種別株価指数では１％前後の上げとなっており４日続伸、値上がり率トップで推移している。
◆当欄は、週明けからは筆者自宅からの送信となります。08年12月から荻窪のオフィスからの発信をスタートさせ６年４ヵ月弱。学生時代に新宿で先輩達と遊んだ後に、先輩達が住んでいた寝泊まりしたのが中野・高円寺・荻窪であり、最初にオフィスに行くために降りた荻窪駅の金網フェンスなど古びた面影が残っていたことは今も印象に残っている。週明けからは、世田谷発の当欄は通常は銘柄紹介部分を拡大する予定です。引き続きの御愛読をよろしくお願いいたします。