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2009/04/16

◆日経平均株価は小幅ながら4日ぶりに反発したが、TOPIXは3日続落となった。朝方は、15日の米国市場でNYダウが急反発し8000ドルを回復したうえ、シカゴ日経平均先物が大証終値比大幅高していたこと、為替の円高を背景に、11時の中国2009年1−3月期GDP発表を控え、鉄鋼株や非鉄金属、海運など中国関連株が上昇、日経平均先物が主導して10時頃には9030円まで買われた。しかし、発表された中国のGDPが前年同期比6.1%増と10年ぶり低水準だったことが嫌気され、後場、急速に上げ幅を縮小。大引け前には8720円とマイナスに転じる場面もあった。

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◆時価総額トップで3月安値以降の上昇相場を象徴するトヨタ(7203)の1日の動きをみると、前場30円高で寄り付いた後、中国経済への期待感から10時半前には80円高の3880円まで買われた。しかし、後場も30円高で寄り付いたあと、3850円を高値に下げに転じ、14時50分には100円安の3700円をみて、結局、90円安の3710円引けとなった。10日に4000円の年初来高値を付けた後、上値が少しづつ下がっているのが気になるのは、心配しすぎか?

◆前日取り上げた介護最大手のニチイ学館(9792)は、この日、3月の株式分割落ち当日に付けた906円を獲りに向かい、一時1円だけ上回った。が、その後は、利益確定売りに押され、結局、13円安の861円と上ヒゲの長い陰線足となり、目先天井うち型の日足で終ってしまった。兜町格言には「1文新値は鬼より怖い」というのがある。売りが出やすい水準ではあったが、ここはいったん態勢を整え、その後の巻き返しに期待したい。■この日の介護関連株星取表は2勝5敗1比較なしだが、もうひとつの主戦としたメッセージ(2400)は調整色が一段と濃くなっている。昨年10月の上場来安値5万9000円から3月19日の年初来高値13万7800円まで2.3倍化したのだから、調整期入りは当然といえるのだが・・、底入れ確認まで様子をうかがいたい。

◆靴の卸で小売チェーンを展開するABCマート(2670)が2000円とび台の上値ネックラインを突破してきた。前09年2月期連結営業利益は会社計画未達となったが、今10年2月期連結営業利益は前期比5%増の213億円と連続過去最高更新見通しにある。今期予想PERは15倍台であり出遅れ業績好調株といえる。もっとも、これらは周知の事実。当欄は、テクニカル面を注目している。きょうは、一時90円高の2170円まで買われ、13日に付けた直近戻り高値を更新、一段上の相場を目指す構えとなった。同社株は、<4月にはいり、3月27日の戻り高値2065円を上抜いたことで、今年3月13日に付けた05年9月の分割落ち後安値1701円を大底に、4月6日に付けた1737円を二番底としたW底が完成。中勢上昇基調入りが鮮明化した!>。あとは、あわてずに、押し目を拾っていけばよい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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