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2005/10/24

◆2005年相場の中で、<マザーズ市場>は全く人気から見放されまま年を終えそうな雰囲気にある。1部市場の活況を他所にというか、1部市場が活況だから蚊帳の外に追いやられたといったほうが正解というべきか。年初来高値は2月1日の2055ポイント。前年11月1日の直前の安値1391ポイントからよく急騰した。しかし、その後が悪い。2月10日以降は、高値が5月9日の1976、安値が9月29日の1727だ。上下幅はわずか249ポイントにとどまる。<ジャスダック市場>もまた、出来高こそ2ケタ台の銘柄人気もあり3億株台に膨らむ日も多かったが、売買代金は低水準であり、1部や2部市場の活況に比べると蚊帳の外にあった。ジャスダック指数は年初来高値が1月26日の2190ポイント、年初来安値が5月26日の1869ポイントで上下幅は321ポイントにとどまる。そして、昨年5月の高値2385をトップに同11月安値1750をボトムとする「中期三角保ち合いを形成中」である。ただ、ジャスダック指数は8月8日につけた1923を5月の安値に対する2番底とし、75日線沿いに下値を切り上げる格好となっており、少々早いが新年相場に今年高値2190を突破し、三角もちあい上放れする期待を持続させていることは注目したい。マザーズ指数の今年の天底は上記のように1部市場の平均株価のちょうど逆となっているが、ジャスダック指数はやや異にする。9月に2162の高値をつけており、東証1部と天底はほぼ一致する。東証1部市場が調整期間にある現在、マザーズ市場の出番があっても不思議ないのだがさて、どうか。はたしてあすから本格化する中間決算発表でマザーズ市場銘柄の利益成長率が他市場を上回って伸びるかに注目したい。

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◆きょうのマザーズ市場出来高が前日比1000万株以上増加し、売買代金が779億円に増加したのはライブドア(4753・マザ)が大商いで5%上昇したことが背景だ。◎加えて、2年半ぶり100万円台回復を目指し本欄注目のアンジェス(4563・マザ)が一時6万6000円高の88万50000円と5日連続で年初来高値を更新した勢いに押され、◎新日科学(2395・マザ)がストップ高に買われあとストップ高カイ気配で終了するなど<バイオベンチャー関連株>に火がつき始めたことも一因。◎推奨株のそーせい(4565.マザ)は下値が切りあがっており、いつジャンプしてもおかしくない格好にある。■また、<携帯電話・ネットと放送の融合関連株>では本欄注目の◎コネクト(3736・マザ)が一服したが、引き続き上げ下げを繰り返しつつ上値を追う展開を想定している。また、本欄強気継続の◎Jストリーム(4308・マザ)は75日線を割り込むなど低調だが、25日RCIはマイナス86%台の売られ過ぎゾーン到達しており、失望売りに突っ込めば拾うところ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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