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2008/02/22

◆NY金先物は950ドル台の過去最高水準からなお上値を追う展開が予想されており、その先には1トロイオンス=1000ドル時代入りが見えてきた。一方、昨年1月1バレル=50ドルだったNY原油先物価格は、既に、100ドル台に乗せている。(長期上昇波動中の安値ポイントをチェックすると、04年12月は40.71ドル、03年4月には26.24ドル、そして、米同時多発テロ後の01年11月には17.45ドルに下げていた)。そして、まだ上昇基調は崩れていない。ならば、金相場も同じく上昇基調の中にあるといえる。■金も原油もどこまで上がるかは分からない。が、「ものみな歌でおわる」(花田清輝)ように、<バブルがきわまったところでようやく熱狂は終わり全てがはじけ飛ぶ>。すなわち、金も原油価格も今現在まだ、バブルがきわまってはいないということか。米サブプライムローン問題により<世界経済が下方リスクを高め>ており、投資資金は株式市場には戻らず、金、原油を先導役とした商品先物市場を一段と押し上げることになりそうだ。つまり、「株式市場に投資マネーが戻るのは、商品市場のバブルがはじけた後」ということになりそうだ。

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◆なぜ、日、中、韓、台、香の5アジア株式市場の1日足はNY市場の動きとつながらず、5市場だけで同じ波動を描くようになったのか?それにしても、下向きの同じ波動に引きずりこもうとする力が働く昨今の状況は始末が悪い。また、東京1部市場の売買代金は2兆円前半の低水準で推移しており、1月15日安値1万3915円と16日高値1万3841円の「窓」を埋めるには力が足りない。日経平均がそれなりの力強さを取り戻すには、まず、2月4日の戻り高値1万3889円を突破し、2月12日につけた二番底1万2923円を割り込まないことが必要だ。気になるのは、前日123.3ポイントまで一気に上げてきた騰落レシオの水準。この数値は、既に、「買い注意」のカードが切られていることになるからだ。「週明けは、選別物色以上の域を出ない」か!?

◆年間注目株・日化成(4007)は200円台回復後、190円台固めが続くが、上値にかぶさる75日移動平均線204円を上抜くべき時間帯となりつつある。●石原産(4028)は週足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限の上にあり、一段上を狙う位置にある。ただ、日足ベースでは、攻めるチャンスにあると示唆する。●環境リサイクル関連株タケエイ(2151・マザ)は、長期下落後に底入れ反転。上場1年未満であり、株価の本格的な評価はこれから我々が刻んでいくつもりで中勢強気で臨みたい。●日サーボ(6585・東2)は1100円台に乗せ、1984年11月以来23年3カ月ぶり高値となった。「永守改革」1年目にして一気に過去最高益更新となった「力」から更なる業容拡大を期待した買いが膨らんでいるもの。23年ぶりの相場だけに、この水準でとまることはなさそうだ。押し目、押し目を中期買いしよう。●13日、14日号紹介の新薬開発代行のEPS(4282)が、昨年10月戻り高値45.9万円を突破。49.2万円の高値引けとなった。1月22日を底値とした急騰シーンだが、成長力を評価し「買い」を継続する。       

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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