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2005/04/08

◆平均株価は3月30日のザラ場安値1万1506円までみた後、下値が切りあがる展開が続いている。週足では高値後2週陰線を引き、先週は下ひげの長い十字足に近い線で今週の動き次第で底入れする格好となっていた。結果は、実線200円強の長大陽線となり、来週以降の相場に期待をつないだ。リードしたのは円安ドル高進展に伴う企業業績の伸長期待がひろがった主力ハイテク株、自動車株。■一方、本欄が市場体温計としていたみずほFG(8411)と野村HD(8604)の高値後の動きは、平均株価のジャスト1週遅れのチャートだ。すなわち高値後2週陰線を引き、今週は両社株揃って完全な十字足となったのだ。これで来週陽線となれば今週の平均株価の後を追った形だ。平均株価の勢いが旧市場体温計の2社株を引っ張っているのだ。まるで逆だ。もっとも、来週の陽線幅が巨大となれば、再び市場体温計に復帰できる道が開けるのだが、さてどうか?注目したい。

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◆7日のNY原油先物が反落したこと、午後発表された2月の機械受注が予想を上回ったことがきょうの上げにつながった。原油価格については、7日付けのゴールドマン・サックス証券の日本語訳レポートで、「原油の価格高騰時のレンジを1バレル50〜80ドルから50ドル105ドルに上方修正」しているが、「持続可能な成長を目指す生活」を捨ててしまえばそうなる可能性は大。世界の原油価格がNY原油先物価格にリードされている限り、原油価格は「石油・ガソリンを湯水のごとく使う豊かな生活」の継続を望む米国に引っ張りまわされるだろう。100ドル時代になったとき、何が起こっているのか何が起きてないのか知りたくもあるが、やはり知らずにすむほうがいいだろう。

◆トムス(3585・名証)はさらに大幅高。吉本興(9665)の急騰相場が東映アニメ(4816・ジャス)、エイベックス(7860)などのエンターテイメント関連株の見直し買いにつながった。◎本欄注目のイビデン(4062)は半導体関連株にも注目し強気継続。◎同注目の東建物(8804)が転換社債発行発表を嫌気され下落したが、中期強気。東急不(8815)同様に押し目買い。◎株集め的ジリ高は日写真印(7915)。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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