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2007/10/04

◆4日、日経平均株価は4日ぶりに反落。直近の急騰を受け利益確定売りが先行した。5日の米雇用統計発表を前に、米国株が一息ついたことも一因。アジア主要14市場の星取表も6勝7敗、1休場(中国)と負け越し。特に、インド・センセックス30種指数は前日までの連続最高更新から12日ぶりに反落し、2日に1057ポイント(3.9%)上昇した香港・ハンセン指数は3日に3日連続最高値を付けた後は大幅反落に転じ、4日も利益確定売りに大幅続落で、2日間で1225ポイント(4.3%)下げた。続いて開いた欧州各国市場はモミ合う展開となり、米国株は様子見気分が強いなか小幅高となった。

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◆5日の東京市場も、利益確定売りが優勢か。9月中間決算の本格化を前に、主力企業での業績減額修正や計画未達の発表が目立つのも買い気を削ぐ。先にプラント事業の大幅赤字を受け今3月期最終大幅赤字を発表したIHI(7013)の場合は、大幅下落後に、外資系証券の投資判断引き上げ発表をきっかけに、信用需給の好転もあって大幅反発してきたが、どんどん買い上がるわけにはいかない含み資産経営?ゆえの「含み資産に甘えて、企業改革が進まない」という弱点がある。

◆いずれにしても、出遅れ材料株、需給・チャート好転銘柄などで幕間つなぎをしつつ、週明けを待つ展開か。本欄強気銘柄の原子力関連銘柄群も、5日は利益確定売りに押されるか?海運セクタートと違い、足元業績がどんどん増額修正されていく状況にはない。また、世界の原子力発電所新設申請がドンドン広がっていくにはまだ、時間が早い(もっとも、本欄では、グッド・ニュースが小出しとなる分、原発関連株バブル状況は先延ばしになり、利益確定売りに調整場面が提供され、来春相場につながっていくと見ているのだが・・)。トウアバルブ(6466・東2)は4日に70万円台に急接近する場面があったが。直近、50万円台前半からの急騰だけに5日は一服か?もう一方の、原発向け高温・高圧バルブとメンテナンス事業を手掛ける岡野バルブ(6492・東2)が比較出遅れ感から、見直し買いが進むか?

◆日立国際(6756)もボックス放れが期待される。5日調整場面となれば、そこは好買い場となろう。米国では直近、半導体関連株の軟調展開が続いているが、同社の半導体製造システムは豊富な受注残は豊富で、下半期業績も好調に推移すると見られており、会社側予想の今3月期連結経常利益160億円は170億円程度に拡大し2ケタ増益で連続過去最高更新の見通しとの見方がある。02年12月のバブル後最安値266円を基点とした12カ月移動平均線及び24カ月線に下支えされた長期上昇基調にあり、4日には1円だが9月の戻り高値を更新、まず、8月の年初来高値1610円更新から昨年高値1775円突破を目指す。

◆直近紹介組ではイチケン(1847)は、2日の300円台乗せで一息つく格好だが、280円前後から押し目買いで臨みたい。●新規買い推奨では、3日に540円の直近高値をつけ200日線を瞬間上抜いた新電元(6844)。8月にホンダが株式を取得し、直近ではハイブリッド車や燃料電池車用電源製品にも進出しており、足元月次受注も8月、9月と拡大中だ。200日線の下にあるここから押し目買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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