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2006/08/02

◆2日、TOPIXは75日移動平均線が200日線を下回る<デッドクロス>を示現した。通常は、先行き相場が「弱気」に転じたサインである。平均株価もこのままのペースでは来週前半に同様の<デッドクロス>が示現する見込みにある。本欄は、東証1部市場は上下振幅こそあるものの「10月下旬の調整完了、新たな上昇基調入りまでを基本はじり高もみあい」とのシナリオを想定している。◆一方、マザーズ市場、ヘラクレス市場そしてジャスダック市場は一足先に反騰相場に入ると見ている。もちろん、簡単ではない。だが、世界主要国の株式市場で、今年最初に崩壊したのが日本の新興市場であり、マザーズ指数の場合、1月16日高値2800ポイントから7月27日に付けた03年12月4週以来の安値1076Pまでの下落率は62%に及ぶ。十分すぎる値幅調整は終えた。ほしいのは二番底だが、これはいったん1700P程度まで戻った後の話となる。今週に入り3日連続で値上がり銘柄数が100超(きょうの値下がり銘柄数はわずか16だ)を記録した。前日の本欄で気にしていた売買代金についてはきょう967億円まで膨らんだ。ジャスダックでは新興市場時価総額トップの楽天(4755・ジャス)、6位に後退したインデックスHD(4835・ジャス)、2位のJCOM(4817・ジャス)が買われ、マザーズ市場では、ネット関連で同市場時価総額トップのACCESS(4813・マザ)が買われた。●本欄中期注目のバイオベンチャーでいいところなく下げ続けた新日本科学(2395・マザ)のリバウンドを狙いたい。7月28日には同社が開発した「経鼻投与」技術の米国導出契約を締結したと発表した。患者を注射の苦痛から開放し生活の質を向上させるとして注目されるものだ。

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◆この日、日水(1332)が引け後発表した2007年3月期第1四半期(4〜6月)連結業績は、前年同期比9%増収、64%営業増益だった。7月29日に日経新聞が観測報道した「50億円強」をも上回る55.7億円で着地した。原材料価格が上昇するなか国内での冷凍食品、チルド食品事業の収益が改善し、北米での水産調理冷凍食品が伸びた。2日には一時603円まで買われた。600円とび台の上値関門突破後への、期待感を残した。●東レ(3402)も2日に1Q決算を発表。10%増収、経常益24%増とすこぶる好調だった。市場の人気を彩る炭素繊維複合材料が好調をけん引。4ケタ乗せ期待が広がった。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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