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2012/09/24

◆日経平均株価は前週末比40円安の9069円と反落。21日の欧州株は反発したものの、スペイン政府が協議はするのだが一向に金融支援を要請しないことで危機打開に手詰まり感が強まった。また、米国ではNYダウが4日ぶりに小反落した。中国景気の不透明感は-強く、円が対ドル、ユーロで反発したこともあり、終日、9100円割れ水準でもみ合いが続いた。前週には一時9288円をつけ、7月高値9136円、8月高値8222円を更新。6月の年初来安値8238円を基点とした上昇基調を描きつつあることを示唆した。ただ、欧州、中国、米国景気の不透明感が拭いきれないなか、追加金融緩和頼みで株価を戻してきた欧米市場が、さらに一段上の相場に発展できるかどうか?NYダウのチャートは、既に、リーマン・ショック以前、2007年12月以来の高値水準にあり、同年10月の過去最高値1万164ドル(終値ベース)を意識した高嶺にある。東京市場の場合は、売買シェアの6〜7割を海外勢が占めており、米国相場後追いの展開が続いてきたが、自力走行力はきわめて乏しい。◆この日、TOPIX業種別株価指数33業種中12業種が上げたのみだが、中で、堅調だったのは、値上がり率トップとなったガス・電力や食品、小売、医薬品や不動産、銀行など金融関連の一角だった。商品市況高を背景に前週まで走ってきた素材・資源エネルギー関連は前週後半から失速ぎみ。

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◆さて、マクドナルド(2702)は前週まで2週間、長期相場を示唆する52週移動平均線を割り込む場面をみたが、週末終値はプラスかい離を回復した。ただ、もうひとつの長期線である200日を11日から割り込んだ状態が続いており、速やかな、200日線回復が願われるが、週足ベースの改善が救いとなりそうだ。●この日、18日の年初来高値1569円を更新したのは「食べ放題焼肉キング」の店舗展開が好調に進展している物語コーポ(3097)。ここまで、何度も記してきた銘柄のひとつだが、11年5月からの上値ネックラインである1500円台を切り裂いて一気に浮上してきた。●また、これも何度も紹介してきた銘柄だが、「九州を中心にドラッグストアチェーンを展開。低価格戦略に強みをもち急成長してきた」コスモス薬品(3349)もこの日7060円を付け8月23日の株式上場来高値7060円に顔合わせし、終値は7040円。6月からの加速は急であり、今は、最低単位で打診買いの域を出ないが、引き続き、ウォッチングを続けたい。

◆データセンター投資負担がこれから軽減する方向にあり、つれて、業績上ブレが期待されるデータセンター運営のさくらネット(3778)は上値が切り下がる展開となっている。しかし、下値も6月5日の年初来安値(昨年9月の1株を200株とする単元株変更後の最安値)389円大底とし切り上がっており、「三角保ち合い」を形成している。また、週足ベースでは前週や今朝寄り付きにほぼ半年ぶりに26週線を上抜く場面があった。ここから、ウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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