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2006/04/19

◆イランの核問題などの地政学リスクをいっているそばから、日中では一時中国が東シナ海のガス田周辺海域の航行禁止を唱えひと悶着あったが、続いて、日韓がそれぞれ領有権を主張する竹島(韓国名独島)周辺海域で日本が調査をすると発表したことから韓国が強攻主張・・とご近所でも解決を先送りしてきた問題がまたぞろ噴き出した。「アメリカ馬鹿がアジア外交を無視」している間に、世界レベルでは小さいが関係国には大きな問題がねじれたシコリのように一段と解き難くなりつつある。「愛国心」を国民に強要する政府が率いる国でろくな国はない。◆閑話休題◆

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◆さて、18日、NY原油先物価格が1バレル71.60ドルと昨夏の史上値を更新した。NY金先物価格も期近の5月限が1トロイオンス18.7ドルの急騰で616.4ドルと25年ぶり高値圏を上昇し続けている。一方、金利もまた、日本が2%、欧州が4%、米国が5%のそれぞれの国のポイントに上昇してきている。ただ、18日の米国では、3月分のFOMC議事録が公表され、市場は「利上げは早期停止」、「あと1回」と受け取り、株式が急騰した。これをみて、国内市場も続伸した。ただ、終値は、上げ幅の半分弱を消して安値引けとなった。一時、TOPIX33業種中で下げていたのは1業種(原油高が逆風のガス・電力)だけだったが、結局、終値では13業種が安くなった。そして、値下がり銘柄数が値上がり数を上回った。

◆なかで、金融庁からにらまれた消費者金融を中心としたノンバンク・セクターは前日の下げ一服でかえって売り直す力を養ったといわんばかりの急反落となった。以前は、消費者金融最大手の武富士(8564)がスケープ・ゴードとなっていたが、直近では、アイフル(8515)に連弾が飛ぶ。違法取立てで連休明けの5月8日から3日間の全店営業停止を含む業務停止命令が発動され、アイフルはストップ安をまじえ「暗黒の4月相場」が続いている。が、主要格付け機関はアイフルへの従来の判断を据え置いている。メリルリンチ日本証券では、現行格付け「BBBの上位」を据え置き、見通しについても同様に「安定的」とし、ナンピン買い(買い下がり)を推奨している。が、きょうも500円近く下げる場面があった。ノンバンク株は、<借り入れ金利上昇、上限金利引き下げ>のダブルパンチを嫌気した売り直しがでたのだ。また、米国機関投資家・ファンドが不祥事株を持ち続けることは、ファンドの出資者あるいは投資家から訴えられるリスクを抱えることになる。そのため嫌でも売却を迫られる。そんな売りが出ているようだ。■本欄では以前から、DCカードと合併し業容が一段と拡大するUFJニコス(8583)とダイエーグループの稼ぎ頭OMCカード(8258)を強気している。が、年明け以降は軟調展開が続いている。両社株とも200日線に急接近してきた。本欄ではUFJニコスは1000円割れ場面から、OMCカードは52週線の1840円処から3月安値1600円台後半にかけての突っ込みがあればそれぞれ中長期買いのチャンスとみる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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