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2014/06/24

◆日経平均は前日比6円96銭高の1万5376円25銭と小幅ながら続伸し、1月29日以来の終値高値水準となった。ただ、今週に入り終値は前日比12円安、20円高、きょうの7円高と小幅。前週末終値に対し3日間で15円上げたにとどまる・・。欧米株の反落に加え、前日の騰落レシオが159.9と2012年12月19日以来の高水準となっていたことや、円が対ドルで小幅高に転じる場面があるなど下げ渋ったことも利益確定売りを誘った。とはいえ、政府が引け後に公的年金改革などを盛り込んだ新成長戦略を閣議で決定することから、何とかプラス圏にとどまった。■「成長戦略が日本株の帰趨を握る」との5月21日からの戻り相場時だった6月2日付けタイトルが今週号では「『官製相場』の色彩が強まる」となったのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券・藤戸レポートのタイトル。成長戦略期待から成長戦略頼りとなり、安倍戦略と添い寝する格好に市場は転じた格好!?テクニカル面では、1月 23日終値1万5695円にかけて開いている「窓」が断層となり、上値を抑える格好だ。しかし、欧米の両巨頭・米独株はそろって6月に過去最高を記録済み。日本の成長戦略の成功は投資家だけでなく内外もこぞって待ち望んでいる!?今年1月の暴落スタートの悪夢を乗り切り、2〜5月の4ヵ月間の底練りからの脱出に期待したい・・。

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◆ブルームバーグ・ニュースはこの日夕方、安倍晋三首相との単独会見後に、「安倍首相、カジノを含む特定複合観光施設(IR)を成長戦略の目玉に」との記事を配信した。そして、この日の閣議で決定した(直近の市場で話題となり続けていた)「日本の成長戦略の大きな目玉の1つになりえる」と語ったと報じ、先の国会で継続審議となったIR推進法案に関しては、「既に審議がスタートした。次の臨時国会で、議員立法だが成立を目指している」と説明した・・などと伝えた。カジノ関連株では、17日に07年以来の高値をつけたグローリー(6457)はその後、急失速した穴をこの2日間で半分強埋めた。中期相場を示唆する26週線とのプラスかい離幅が16%弱と高いことが調整を示唆するものの、この日の安倍首相の上記発言が、当欄紹介済みのカジノ関連株に火をつけるか?商業施設中心の内装工事のスペース(9622)、ディスプレー最大手の乃村工芸社(9716)、同じく丹青社(9743)、警備関連から今月上場来高値を付けたALSOK(2331)やセコム(9735)、この日、5日連続で年初来高値を更新し、08年1月以来の高値を付けてきたCSP(9740)・・などの中期上昇相場に引き続き期待。■そして、当欄主力株のひとつ日本空港ビル(9706)は連日で年初来高値を更新。90年8月以来の高値をよじ登り始めた。安倍首相が上記インタビューで、2020年東京五輪開催を「追い風」として、日本政府が年間の訪日外国人旅行者数2000万人を目指した取り組みを進めていることが紹介されていることも追い風となっていく・・。ならば、●格安航空券+ハウステンボスのHIS(9603)も中長期線上の上昇基調にあり、4月分割落ち後相場はジリ高基調となるか・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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