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2009/03/27

◆27日、3月第4週末の日経平均株価は9円36銭安の8626円97銭と小反落。安値引けとなった。直近の株価水準が大きく切り上がり、前日26日の(25日平均)騰落レシオが121.66と警戒域に入ったこともあり、10時過ぎ以降は利益確定売りが優勢の展開となった。午後に入り、シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)指数先物が下げ幅を拡大したことから、週末の米株下落を懸念した売りが広がった。TOPIXは10日ぶりに小反落した。

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◆週明けは3月10日の安値から始まった上昇相場が4週目に入る。週央には新年度入りを挟む。当欄では、3〜4週間目は要注意の週とみていた。上段に記したように、騰落レジオは「上値がそれほど残っていない」ことを示唆する121ポイントに上昇している。高値波乱があっても当然と考えて臨むべきであろう。

◆タイムテーブルからは、国内では29日に2月の鉱工業生産、31日は2月家計調査、2月建築着工、4月1日は3月調査の日銀「短観」、3月新車販売、改定介護報酬実施開始、3日にはプロ野球が開幕。海外では、31日に米1月住宅価格指数、米3月シカゴ購買部協会景気指数、米GMとクライスラーが再建状況を政府に報告、4月1日は、米3月ADP雇用統計、米3月ISM製造業景気指数、米3月新車販売、そして、1日以降、米景気対策法による減税が給料に反映へ、2日はロンドンで第2回G20金融サミット、2日は米3月雇用統計の発表・・とイベントが盛り沢山。株価も一喜一憂?

◆介護関連株の星取表は4勝4敗ながら、最大手のニチイ学館(9792)が前日株式分割落ち後の急騰分を埋める格好で下げでは厳しい。当欄主戦のメッセージ(2400)はどこまで26週線、52週線が下支えるか、それとも失速するか。目を離せれない。

◆注目は、セクターが分散している太陽電池関連株。24日には「経済産業省が太陽光発電の普及を目指し、家庭からの電力購入など新たな制度の検討に入る」との日本経済新聞朝刊報道があり、26日には「新エネ、家庭に照準」とし太陽光発電や燃料電池などを同紙が報じている。「総論買い」で日経平均が8800円までかけ上がった後、個別テーマ狙いに入るのを先取りする格好で買ったというべきか。トクヤマ(4043)、東洋炭素(5310)、太陽電池製造装置向け大型基板を手掛ける古河スカイ(5741) など終値でも高い上昇率を維持した。

◆セブン銀(8410)が大幅高し6連騰。一時2万100円高の26万9500円まで買われるなど前日に上抜いた25日移動平均線とのプラスかい離幅を拡大した。大和総研が26日付で同社株を新規に「1」(買い)でカバーを開始したことが買いを誘った。当欄でも先に再注目銘柄としたATM専門の「非銀行的銀行」だが、大和では、「景気後退局面でも利益成長を期待できる」と指摘している。昨年12月9日の上場来高値36万4000円から3月10日安値21万5900円まで下げての出直り相場。前回は昨年3月上場後、初めての上昇相場だっただけに、かなり素直な上昇相場となった。が、今回は、上値に戻り待ちの売りが待ち受けているだけに、バランスが崩れるシーンも多そうだ。が、最初のリバウンド相場として、チャート片手に取り組みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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