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2010/02/25

◆日経平均は前日比96円安の1万101円と3日続落で終った。24日の海外市場では、バーナンキ米FRB議長が議会証言で「低金利の長期化が必要」だとしたことから、ドルはユーロに対し下げ、NYダウは91ドル高と3日ぶりに反発した。しかし、ギリシャで緊縮財政、賃下げに反対したデモ隊と警察が衝突、財政再建が不安視され、東京外為市場ではユーロが円に対し約1年ぶり安値に売られ、対ドルでは午後に1ドル=89円央へと急伸したことから、日経平均は1時半頃まで一本調子で下げた後、もみ合った。■東京市場だけでなく、堅調に推移した中国を除き、アジア・太平洋市場は朝高スタートも引けにかけ下げ幅を拡大する展開となった。値下がり銘柄数は1部全銘柄の43.3%にあたる729銘柄だが、日経平均指数採用銘柄では71.6%の161銘柄と極めて多い。一方、値上がり銘柄数は全体では48.6%にあたる816銘柄と多いものの、指数採用銘柄では22.7%にとどまる51銘柄となり、変わらずは全体が134銘柄、後者が13銘柄。全銘柄ベースでは値上り銘柄数が多いものの、TOPIX指数への寄与率が大きい電気機器や輸送用機器など輸出関連株が下げたことによりTOPIXは続落で終った。そして、日経平均指数採用銘柄ベースでは、値下がり銘柄数が値上り数の3倍以上となっており、指数先物から売りが広がっていったことがよくわかる

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◆きょうの株式市場の動きからあすの動きを読むことができなくなっている。「明けない夜はない」ものの、東京株式市場の「夜」が明けるのは、海外市場動向次第。あなた任せといえる不安定な相場が続く。先にも記したが、筆者執着の東芝(6502)は厳しいチャート、需給にあり、引き続き苦しい相場が予想される。テクニカル面では、昨年2月安値204円を基点とした上昇相場は、10月に付けた昨年来高値582円を天井に、今年1月15日に二番天井を打った格好となってしまった。2月に408円まで下げ、昨年11月安値を割り込んだことで、中勢下降トレンド入りを確認。しかも、信用買い残株数は株価が下落するなか増え続け、19日現在では7287万株(1月15日は3167万株)となり、貸借倍率は7.6倍に悪化。52週線が下支えしているが、当面は、「戻り売り」が基本だ。

◆なかで、きょうは大証ヘラクレス指数が4日ぶりに反落したものの、ジャスダック平均は反発し、東証マザーズ指数は4日続伸した。物色対象は目まぐるしく変わるものの、新興市場に投資資金の一部が避難しているとみられる。怖いのは、世界同時株高に戻った場合、売り叩かれた銘柄を買い、逆行高してきた銘柄を売る動きとなること。買いは、ロスカット価格を決めてからを守ってから!●メッセージ(2400)など介護関連株はそこそこ順調に推移している。が、直近紹介銘柄のなかでは、昨年8月に付けた昨年来高値2595円に挑戦中の好チャート銘柄日本調剤(3341)を引き続き注目している。株価上昇は、ジェネリック薬(後発薬品)使用拡大で医療費削減を目指す政策が後押ししている。調剤薬局大手だが来期には茨城・つくば工場が稼働し、ジェネリック薬の製造と販売両方を本格的に手掛けることになる。今10年3月期業績の好調に続き来期も続伸見通しにある予想PER13倍台の低PER銘柄だ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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