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2007/12/18

◆日経平均株価は5日続落。が、フシ目の1万5000円とび台で下げ止まり、日足陽線となった。サブプライムローンの闇は深く、東証1部は出来高薄で先物主導の展開となった。ただ、直近大きく下げていたことから買い戻しやリバウンド狙いの買いが入り値上がり銘柄数がわずかだが値下がり数を上回った。アジア14株式市場星取表は5勝9敗(上昇は香港、韓国、シンガポールとベトナム、スリランカ)と依然負け組が多い。続く、欧州市場は小幅続落したが、米国株は3日ぶりに反発した。 ■前日、ネット関連株から深刻な下げとなったマザーズ指数、ヘラクレス指数は4日ぶりに反発した。ゴールデン・サックス証券が17日付けで、<DENA(2432・マザ)は、「総務省が携帯電話各社に18歳未満の有害サイト制限するよう命じた件での影響は意外に小さい可能性」と指摘し投資判断「オーバーウェイト」(強気)、標準ケースの目標株価を74万円>としたことが買い材料視され、SNS最大手のミクシィ(2121・マザ)とともに反発したことから、ネット関連株にリバウンド狙いの買いが広がった。

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◆全般、年内換金売りが峠を越え、売り疲れ気分が強まれば、UAEドバイ政府系ファンドの買いが伝えられたソニー(6758)や高値圏で頑強な当欄中・長期注目株・浜松ホトニクス(6965)の上値へのアタック、大阪堺市に液晶・太陽電池コンビナートを建設中のシャープ(6753)のリバウンドをはじめ主力大型株の短期的な戻りがあってもよい。●交換レンズ専業大手のタムロン(7740)などはこの日も続急落、変らずを挟み9連敗で10月10日のピーク比ほぼ40%の大幅下落だ。

◆もっとも、サブプラ問題が不透明な状況下では、リバウンド狙いは難しい。が、前週末発売の新四季報の今期、来期業績予想が前号に比べ、上方修正されている銘柄のなかから、好材料株、好チャート株、好需給株、バリュー割安株などをピックアップするか。●関東電化(4047)は、新四季報で、来3月期も営業益が大幅伸長し、割安感が強まる。

◆思惑株なら、この日前面に出てきたのがIHI(7013)。ゴールドマン・サックス証券が、「社内・外調査委員会は虚偽記載の事実はないと結論。上場リスクが捨象できれば、豊洲地区の土地含み益を考慮したネット1株純資産は290円あり、最悪シナリオを考慮した場合でも株価は割安」だとし「買い推奨」、目標株価を380円としたことが買いを誘ったが、信用需給の拡大均衡も後押しする。●三井松島(1518)は、12日に305円の2004年12月以来の高値に買われた後、反落していたが、17日受付でフィデリテイ投信が持株比率を約15%に買い増した。豪州産石炭価格上昇を追い風に業績も続伸基調。●医用電子機器メーカーのアロカ(7704)が5日ぶりに急反発。200日線を瞬間割り込んだ後、すぐに上げに転じている。新四季報では、来2009年3月期連結予想1株利益を97.4円と前号比増額修正した。ロシア関連株として注目する動きもある。●ダイワボウ(3107)は12月第1週のインフルエンザ患者数が大幅に増えたと発表され反発。値上がり率ランキング5位となった。信用残高が厚みを増していることも思惑買いを誘う。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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