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2015/05/14

◆業種別株価指数は値下がり業種が26と5日ぶりに値上がり7に勝り、日経平均株価は194円48銭安の1万9570円24銭と反落した。前日の米国株は4月小売売上高が市場予想に届かず、米利上げ後ずれがちらつきドル売り、円は続伸し、米株は小幅に3日続落。東京市場は利益確定売りが先行、10時前に1万9710台まで戻した後は上値が切り下がる格好に。4月30日に短期相場を示唆する25日移動平均線を割り込んだ後、25日線が目先関門に。円高・ドル安、米・独の長期金利上昇から銀行・金融、不動産、小売など内需関連の一角など26業種が下落。一方、建設、紙パルプ、水産・農林、金属製品の内需関連や自動車、機械、ガラス土石の輸出関連7業種が上昇した。 業種別値下がり率トップなったのは銀行2.27%の続落。11日に2008年9月以来6年8ヵ月ぶり高値水準を付けた後、利益確定売りに押される格好。三菱UFJ(8306)、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)が2%超下落し地銀を含めそろって下げた。また、電力・ガスも前日の13年5月以来高値から反落した。4位となったのは1.61%安と反落の不動産。住友不動産(8830)は5日ぶりに急反落した。三鬼商事がこの日発表した4月末東京都心5区オフィス空室率は5.34%と前月比0.04ポイント上昇、13年6月以来1年10ヵ月ぶりに悪化したことが売り材料視されたもの。同社株だけでなく続伸発進となった三井不(8801)は3日ぶり反落、地所(8802)は3日続落、東建物(8804)は5日ぶり反落・・。不動産は業種別株価指数で1.6%超下落し銀行、陸運、鉱業に次ぐ4位となっている。もっとも、空室率悪化は一時的とも見られ、賃料相場は底堅く、賃料引き上げの目安とされている5%台前後での推移となりそうだとの見方もある。なかでも●住友不は短期線の13週移動平均線が4400円台にあり、中期線の26週線4261円がその下に控えている。なお、当欄は先行き相場に期待している。

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◆そんななか、年初来高値を更新し、昨年12月に付けた07年11月以来の高値2155円に迫ったのがジェイテクト(6473)。「北陸新幹線では、同社は新型車両E7系およびW7系にベアリング(軸受)を供給、安全・快適高速走行に貢献」が当欄のキャッチコピーだが、今期連結予想PERは14倍台と株価は「JRの縁の下の力持ち」のレベル。06年4月の最高値2615円でもPERは18.2倍。地味系だから、ぼちぼちと下値切り上げを継続していれば華が咲く時がこよう。12年11月安値552円を起点とした、80年代バブル期1560円高値、06年4月最高値2615円に続く第3の山を目指す相場に期待し引き続き、ウォッチングしていきたい。12年11月安値を起点とした26週線(1932円)、52週線(1816円)絡みの水準を大幅に割り込むことがない限り、両移動平均線ラインで「買い」とする。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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