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2014/04/22

◆日経平均は前日比123円61銭安の1万4388円77銭と戻り待ちに売りに続落した。朝方はNYダウが3週間ぶりの高値となったことや円が続落スタートしたことから、一時1万4600円台を付けるなど連日で買いが先行した。ただ、その後は、前日には一時クリアした長期相場を示唆する200日線を超えることもなく失速・・。物色意欲が乏しいなか大引けにかけ下げ幅を拡大してゆき安値引けとなった。緊張が続くウクライナ東部はロシアに蹂躙される格好となっており、欧州への原油供給ストップの懸念が高まりつつあるとの見方が広がった。そして、NY原油先物は1バレル=104ドル台前半へ上昇してきた。また、4月中国製造業購買担当者指数(PMI)の速報値発表を明日に控え警戒心がひろがり、中国人民元は対ドルで1年2ヵ月ぶりの安値に。円は対ドルで小動きも対ユーロで反発したことから、海外勢の動きが乏しいなか、市場エネルギーは脹らむことはなかった・・。■日経平均は3月7日、4月3日には中期相場を示唆する75日移動平均線を上抜き、26週線もクリアした。しかし、この日は朝方に200日線、52週線の長期線に迫る場面があったものの、結局、失速。11日の年初来安値1万4400円割れから反発してきた今回の反騰相場だが、長期線が上値の壁となって立ちはだかり始めた!?決算発表がスタートする週後半から、東京市場は売られ過ぎとの指摘があるなか、中・長期線をクリアすることが出来るかどうか?が、引き続き、ポイントとなっている!

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◆そんななか、物色材料となるのが決算。前期の着地ぶりと今期の会社姿勢が注目点。「増益=買い」は当然だが、増益ぶりがポイント。予想外=サプライズの決算・予想発表銘柄が第1ターゲットとなる。この日に逆行高したのは?値上がり率1位はサンデン(6444)で40円高の487円、21日に連結経常を70億円から45億円に減額修正したが、「悪材料出尽くし感」(ある意味市場のご都合主義的銘柄選択の言葉)が勝った。●2位小松ウオール(7949)は158円高の2100円、前日に発表の単独税引き利益は前の期比13%増、今3月期は37%増の31億円予想だった。●3位星光PMC (4963)は78円高の1203円、●4位リズム(7769)は8円高の140円、筆者証券会社時代は工場見学したものだが、その後は、当時の株価とは大違い・・。市場から忘れさられた。●5位には東亜道(1882)が21円高の452円で入った。前日引け後に連結業績修正を発表、前3月期経常利益が従来予想46億円から67億円に引上げたことが買い材料。全般物色難のなか、決算だけが頼りの幕間つなぎで終る・・?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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