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2008/10/22

◆きょうから、新しい職場にはいった。日本橋、兜町周辺を初めて離れ、中央線沿線の学生時代に先輩たちが下宿!していた荻窪に移動した。駅前に一部昔をしのばせる家屋があったのにほっとした心地もあった。しかし、時代はまたまた破天荒に!米国発の金融危機から経済危機(まずくすれば世界恐慌?)へと広がる可能性が高まった感が強い。きょうもまた、21日の米国株式市場が企業業績発表に上下にぶれ、結局、急反落で終ったことが響き、他のアジア市場とともに大幅続落となった。続く、22日も欧米市場は金融不安、企業業績悪化などからドル、ユーロが大幅安(円高)となり、午後の取引時間中の株式も大幅安となっており、23日の東京市場が思いやられる・・。

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◆株価を決める3大要素は、■価値、■需給、■人気といわれる。■価値は、企業業績に収斂(しゅうれん)され、単純化すれば1株あたりの利益で表される。その1株利益はその時々の内外経済状況、属する産業・業界の状況や盛衰、企業の経営力・財政力・技術力・・などにより変化する。■需給は、信用残高や機関投資家の姿勢など内部要因や外部要因に投資家の複雑な思惑や予測がからむ、■人気は、時代が求めるニーズや夢、国家戦略や政策、新技術・新製品への期待と失望、短期的にはアナリストの投資評価・・などが反映されるといわれる。■昨夏から始まった今回の金融危機は、各国政府の金融機関への公的資金投入決定で期待が高まったものの、実体経済の急速な悪化、企業業績の悪化、逆資産効果による個人消費の悪化・・に、再び失望が広がる。日本はといえば、人口減少国であり、高齢化社会を迎えるが、これまで世界トップレベルを維持してきた、エレクトロニクス産業で競争力が徐々に低下傾向にあるというのは心配の種だ。期待の自動車産業は世界の消費低迷で急ブレーキがかかり始めた・・。もっとも、<株価は悲観と楽観の間を行き来する>もの。ただ、世界マネーは「日出る国」に向かう。国の舵取りが問われる。

◆22日の東京市場は、前日の米国株が企業業績への懸念が広がり再び急落したこと、同日付けの日経新聞朝刊トップで、つまらない東京都知事の思惑で設立した「新銀行東京の追加出資に棄損」とか、「三菱UFJFG(8306)の中間純利益半減」、「鉄鋼大手3年ぶり減産」、「トヨタ(7203)の08年単体世界販売台数10年ぶり前年割れ」などと厳しい文字が並び4日ぶりに大幅反落した。日経平均は二番底探しではなく、大底を模索中か。10日の安値8115円に対しどう動くか注目される。目先投資は「売りは早く」?目先投資以外は「買いは遅く」か。

◆よく下げた銀行など金融関連株、不動産株の反騰に期待がかかるが、15日の当欄中ごろ「証券営業部門からは」以下の見方に沿った銘柄観で対処するのも一法。そして、その下欄紹介の銘柄群の突っ込み場面を拾いたい。ちなみに15日付けで紹介したのは、飲食店情報サイト運営のぐるなび(2440・ヘラ)、スポーツ用品小売チェーンのアルペン(3028)、偏光フィルムのボラテクノ(4239・ジャス)、靴の卸や小売チェーン展開をするABCマート(2670)、DVD・CDレンタルのCCC(4756)、そして、セブン銀(8410・ジャス)など。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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