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2014/05/07

◆ゴールデンウィーク明け日経平均は前週末比424円06銭安の1万4033円45銭と大幅続落スタート。朝方から売りが先行。1万4300円割れで寄り付いた後も引けにかけ下げ幅を拡大し、いいところなく棒下げ相場となった。4月第2週に長期相場を示唆する52週移動平均線を大きく割り込んだ後は52週線が上値ネックラインとなり今週で5週目、1ヵ月以上の長期線割れは反騰気分が後退しつつあることを示唆する!  ■6日のNYダウは反落。ドイツ株が3日続落するなど欧州株も軟調。OECD(経済協力開発機構)が今年の世界経済成長率を下方修正したことや親ロシア勢力の攻勢でウクライナ東部の抗争が激化してきたこと、米国では企業業績への懸念に加え4月30日にNYダウが史上最高値を付けたこともあり、欧米市場とも利益確定売りが広がった、との指摘があった。■日米金利差の縮小を受けてNY円は一時3週間ぶり高値を付けるなど3日続伸。東京外為市場でも円は対ドル、ユーロとも反発。結果、業種別株価指数は全33業種揃って下落!これは、4月9日以来ほぼ1ヵ月ぶりかつ今年15回目(全業種揃って上昇は9回にとどまり相場は弱方向にブレやすくなっている・・)の全業種下落だ。値下がり率上位には、紙パルプの3日ぶり大幅反落に続き2位に証券・商品先物、4位保険、5位銀行・・金融関連が急反落。そして、円高が嫌気された電気機器、ガラス土石、機械の輸出関連、さらに、石油・石炭、非鉄金属、海運など資源・素材関連絡みが後に続いた。

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◆「日本の4月製造業PMI(購買部担当者景況指数)が2013年2月以来1年2ヵ月ぶりに49.4と景況判断のベレークポイントとなる50を下回った」と警告する声が聞かれ始めた。アベノミクス政策始まって初の50割れとあって注目する声がある。アベノミクスに新たな政策が登場しない閉塞感が強いなかだけに、為替相場次第で厳しい相場?4月では米国が同PMI55.4、ユーロは53.3.日本は50割れ・・。海外投資ファンドの動き(日本売り)があるか?気になる!!手持ち株は相場の上昇チェンジまでは極力減らすべきか!■ならば、前号も記したプリマ(2281)となる!?この日は233円と4月10日の年初来高値を1円だが更新した。鬼門は来週12日の決算発表。昨年は例年通りで「結果は予想を上回り経常最高益を更新。しかし、次期は例年通りの減益予想」の発表。結果、株価は294円の頂点から一気に下落、1ヵ月半後には178円まで沈む。そこから、今年4月にようやく220円台を回複してきたところ(業績等の詳細は前号参照)。今回もやはり、表面的な会社発表の予想を売ることになろう?それとも、株価を意識した会社に転じる(そんなことないだろう)?株価への意識過剰の企業も困るが、無関心以上の「減益予想発表でいこう主義」は投資家を欺くものというほかない。当欄12年末146円スタートの長期注目銘柄だが、それでもなお、「強気」を持続しよう。前回示した状況に転じてきたうえ、月足チャート順調、週足ベースでは26週線が52週線を上抜く半年ぶりゴールデンクロスが近い・・。従来通りの決算発表となれば、機関投資家には継続的な仕込みチャンスとなる。■決算発表組では1日に前3月期経常30%減益も今期75%増の90億円予想の牧野フ (6135)の700円台前半を拾いたい。●26、52週線沿いの上昇基調にあるスター精(7718)は4月10日発表の前期が43%増(前々期は44%減)、今期は55%増の50億円、1株利益76.5円だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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