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2013/10/09

◆強気と弱気の狭間で揺れ動くのは、競馬、サイコロ賭博、カジノの各種ゲームだけでなく、各種試験や恋の駆け引き、そして、株式市場でも先が読み切れなくなった時がそうだ。1960年代後半、筆者が学生時代に流行った小林旭や高倉健、勝新太郎等々主演の映画では、「迷った時は静まれ、読むことが出来た盆茣蓙(ぼんござ)だけ勝負しろ」と主人公は釘をさすが、血にはやった客人は迷い迷いいいカモとなっていった。■7日の主力欧米株はそろって反落した。しかし、日経平均は前日比143円高の1万4037円と続伸し、3日ぶりに1万4000円台を回復した。8日のNYダウは、2日連続100ドル超の下げとなるなど米主要株価指数は続急落。欧州主力株式も続落した。デフォルト懸念から米財務省短期証券利回りが急上昇し、投資家の不安心理を映す「シカゴボラティリティ・インデックス」(恐怖指数)は続伸し、6月24日以来の20ポイント台乗せと上昇した。

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◆海外の流れを受け、東京市場も朝方は売りが先行。日経平均は100円超下げて発進した。しかし、午後には、「米政府機関の一部閉鎖が解除される」との報道や「債務上限引き上げ法案を共和党上院議員の一部が支持する」と発言したと伝わり、さらに、次期FRB議長に(金融緩和に理解ありとされる)イエレン副議長が指名されるとのニュースが飛び込み、円が引けにかけ下げに転じたことから、買いが広がった。もっとも、サイコロ賭博は米国時間17日の大勝負結果待ちの段階。噂は飛び交うであろうが、共和党がオバマケアをどこまで「よし」とし債務上限引き上げにOKするのか?はっきりしない。こんな時は、米国での流れが見えてくるまで日和見するのが一番。余裕資金があれば、自分が本命としていく銘柄に打診買いを入れたい。もちろん、中・長期上昇トレンド(26週線、52週線など)に沿いゆっくりと上昇基調をたどっている銘柄だ。となれば、変わり映えのしない当欄銘柄となる。●サンマルクHD(3395)はサンマルクカフェなど外食チェーンを全国展開する。26週線が下値をサポート中。52週線は700円下にあり、目下、特殊な暴落がなければ無用。26週線が現時点では生命線とみて対応しよう。つまり、26週線割れとなれば、下値まで下げ幅は大となることに留意して臨む必要がある。

◆当欄2日号でも記したタケエイ(2151)は前日朝まで100円強下げたが、その後、今日にかけ大幅続伸。1600円台を回復した。9日付け日本経済新聞朝刊が「自民党東日本大震災復興加速化本部が福島第1原発の事故収束や福島復興に関する政府への提言案をまとめた」と報道したことを受け、ゼネコン大手や道路各社など復興関連株がそろって続伸した。同社株もまた見直し買いが流入したもよう。「同社は建設現場の廃棄物の回収・処理業や再資源化事業を手掛けており、一貫処理に強みを持つ。震災復興関連銘柄として見直され、9月には株式分割落ち後高値を更新した」。この日、日経報道は、廃炉や汚染水対策、除染、賠償などで国の関与を強め、国の役割や責任を明確にして復興を加速させる狙いだ・・などと伝えており、26週線沿いの上昇基調にあるテーマ関連株として、再評価の相場が続くとみている。2020年東京オリンピック関連株人気はいったん醒め、調整色の強い展開となっているが、上昇基調が崩れる頃まで「買い」の姿勢を維持したい。●もちろん、ショーボンドHD(1414)、●NIPPO(1881)など道路株もウォッチングを継続していこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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