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2005/06/09

◆値上がり銘柄数18、変わらず9。残り198銘柄が下落。平均株価は先物に入った断続的な大口売りに崩され、現物の追随売りも重なり主力株中心に下げ幅を拡大して終った。TOPIXは全33業種が下げた。◎みずほFG(8411)は小幅反落に止まったが、◎ソニー(6758)は4月18日の直近安値3830円に30円の糊代を残すのみとなった。さすがに◎浜松ホト(6965)も一時2月の年初来高値にあと30円と迫ったものの全般安の波にさらわれ2400円まで後退し反落で終った(もちろん強気継続)。

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◆ただ、あす朝、寄り後となれば、週末にかけて投資家を悩ました懸念材料は消え、次に控えた新たな材料と向き合うこととなる。が、下げ渋り、反発をうかがう動きを予想する。きょう発表された大和総研の05年度(金融機関を除く事業会社300社の第1次企業業績見通し)の連結経常利益の増益率は2月下旬調査時比小幅増の3.1%に縮まったが、新光証券予想の今3月期減益見通しにはつながらなかった。多くの調査機関は増益率が大幅に低下するものの増益は維持するとの見方だ。既に、今3月期の日経平均予想PERは16.44倍まで低下し、欧米並みに近づきつつある。ここから株価が下げ幅をさらに拡大するとの見方はとりにくい。押し目を中期買いするとの基本方針を持続したい。なお、大和総研による、新興市場の05年度第1次企業業績見通しでは、01年度を底とし、前04年度の16.2%増収、20.1%経常増益で3期連続2ケタ増収2ケタ増益を達成。そして、来期にかけ5期連続2ケタ成長を見込むとしている。ならば、こちらも需給面をのぞけば下値が限定的となるのだが・・。

◆5月に1940円の96年5月以来9年ぶりの高値に買われた漢方最大手のツムラ(4540)は、きょうも高値にあと7円と迫る場面があるなど1900円台の最高値圏で頑強な動きが続いている。今3月期連結経常利益も29%の大幅伸長で過去最高更新見通しにあり、PER割安感も残る。米国で漢方薬の臨床試験中であり、東南アジアでの生薬原料生産など漢方のグローバル化を推進中。世界の漢方への見直しが市場拡大に弾みをつける可能性が高い。内外から実需買いが断続的に入っているとの声も聞かれ中期強気!◎リケン(6462)も9年ぶりの高値から一段上の相場が期待できそうだ。好業績・割安の好チャート株。中期押し目買いで臨もう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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